「自分の消費カロリーを知りたい!」「消費カロリーの正しい使い方を知りたい!」という希望はありますか?
消費カロリーはよく目にする言葉なので、気になるものだと思います。
専門的に見ると、消費カロリーを把握して、それに合わせた食事をするという正しい使い方が大切です!
実際に、プレズ<Plez>のクライアントさんも、その方法でダイエットに成功されています。
記事を読んだ方が、自分の消費カロリーを正確に把握して、ダイエットに成功できるように、プレズ<Plez>のノウハウを紹介します!
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1. 1日の消費カロリーを計算しよう!
1日のトータルの消費カロリーは、こちらで計算できます。
1日の消費カロリーは、体格や年齢、生活スタイルによって変わります。
生活スタイル | 係数 |
---|---|
ほとんど体を動かさない | ×1.35 |
デスクワークなど座位が中心。 通勤・家事で少し体を動かす。 | ×1.5 |
立ち仕事・外回り・家事で かなり体を動かしたり、 軽いスポーツを行っている | ×1.75 |
肉体労働や本格的なスポーツを 行っている | ×2 |
よく紹介される計算方法の中には、日本人に合わないものや、精度の低いものもあります。
こちらは、プレズ<Plez>が精度の高い方法を採用し、作成したフォームです。
あくまでも推定計算なので、多少の個人差は残ります。
1日の消費カロリーの平均は、成人男性で2,130kcal、成人女性で1,660kcalです。
性別・年齢別に見ると、消費カロリーはこのように推移します。
年齢 | 男性 | 男性 |
---|---|---|
1~6 | 1,310kcal | 1,180kcal |
7~14 | 2,110kcal | 1,810kcal |
15~19 | 2,370kcal | 1,780kcal |
20~29 | 2,140kcal | 1,660kcal |
30~39 | 2,120kcal | 1,650kcal |
40~49 | 2,160kcal | 1,640kcal |
50~59 | 2,180kcal | 1,710kcal |
60~69 | 2,210kcal | 1,720kcal |
70~ | 1,990kcal | 1,600kcal |
計算した消費カロリーが、平均よりも低いかもしれません。
しかし、それでガッカリする必要はありません。
消費カロリーが低くても、ダイエットをすることは十分可能です。
生活の中で消費しているカロリー量よりも、もっと重要な要素があります。
効果的なダイエットを実践すれば、誰でも確実に痩せることが出来ます。
2.運動の消費カロリーを計算しよう!
運動で消費するカロリーは、運動量に比例します。
具体的には、体重・運動の激しさ・運動時間の3つに比例します。
この計算式で、運動で消費するおおよそのカロリーを把握できます。
運動の激しさには、メッツという単位を使います。
● 消費カロリー=体重(kg)×(メッツ-1)×時間(h)
メッツには基礎代謝の消費カロリー分も含まれます。
そのため、運動による消費カロリーを計算するときには、1を引きます。
厳密にはこの式に1.05を掛けますが、影響が小さいので、簡便的に省いています。
消費カロリーを上げるためには、より激しい運動をするか、運動時間を増やすことが必要です。
2.1運動の消費カロリーを計算!
運動の消費カロリーは、こちらのフォームで自動計算できます。
こちらが、主な運動・活動のメッツ一覧です。
メッツ | 運動・活動 | |
---|---|---|
12 | 縄跳び | |
10 | ジョギング(キツイ) | |
9 | 水泳(キツイ) | |
8 | ジョギング(普通) | 自転車(キツイ) |
7 | エアロビクス スキー スノーボード | サッカー テニス |
6.5 | バスケットボール | |
6 | ジョギング(ラク) 自転車(普通) | 水泳(普通) |
5 | ウォーキング(キツイ) 水泳(ラク) | 野球 ゴルフ |
4.5 | 肉体労働 | |
4 | 自転車(ラク) | |
3.5 | 家事 | |
3 | ウォーキング(普通) ヨガ・ピラティス | 立ち仕事 |
2.5 | ウォーキング(ラク) | |
2.3 | ストレッチ | |
1.5 | デスクワーク | |
1.3 | お風呂 | 立つ・座る |
1 | 睡眠・横になる |
メッツ詳細一覧表:国立健康・栄養研究所-身体活動のメッツ(METs)表
メッツを使うことで、運動の消費カロリーを簡単に計算できます。
中でも、代表的な有酸素運動の、消費カロリーの計算方法を紹介します。
2.2ウォーキングの消費カロリー!
ウォーキングは強度が低く、消費カロリーが少ない運動です。
体力に自信がない人でも実践できますが、あまり効果は高くありません。
計算式と、体重50kgの人が1時間ウォーキングをした場合の目安がこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (時間・h) | 消費 カロリー |
---|---|---|
ゆっくり (3km/h) | 体重×時間×1.5 | 75 |
普通 (4km/h) | 体重×時間×2 | 100 |
速い (6km/h) | 体重×時間×4 | 200 |
ランニング並 (8km/h) | 体重×時間×7.2 | 360 |
2.3ジョギング・ランニングの消費カロリー!
ジョギング・ランニングは消費カロリーが大きい運動です。
走るスピードを上げると、全運動の中でもトップクラスの消費カロリーになります。
体重が50kgの人の場合、フルマラソン1本で約2,000kcalと、成人男性1日分ぐらいのカロリーを消費します。
その分、体力も使います。
計算式と、体重50kgの人が1時間ジョギングをした場合の目安がこちらです。
速さ | 計算 ( 体重・ kg) ( 距離・ km) | 消費 カロリー |
---|---|---|
ゆっくり (6.5km/h) | 体重×時間×5 | 250 |
普通 (8km/h) | 体重×時間×7 | 350 |
速い (10km/h) | 体重×時間×9 | 450 |
ジョギング・ランニングは、メッツ以外に、体重と走った距離から簡易的に計算できます。
● 消費カロリー=体重(kg)×距離(km)
この式は、【マルガリア公式】や【1kg/1km/1kcalの法則】と言います。
メッツと少し差はありますが、おおむね同じ計算結果になります。
マルガリア公式で、1時間に走る距離から1kmを引くと、かなり計算の差が縮まります。
● 体重50kgの人が1時間ジョギングをした場合
メッツ | マルガリア | |
---|---|---|
ラク (6.5km/h) | 50×5 =250kcal | 50×6.5km =325kcal |
普通 (8km/h) | 50×7 =350kcal | 50×8km =400kcal |
キツイ (10km/h) | 50×9 =450kcal | 50×10km =500kcal |
マラソン選手 (20km/h) | 50×18.5 =925kcal | 50×20km =1,000kcal |
※メッツに1.05を掛けると、差は小さくなります。
また、「ウォーキングの消費カロリーも体重×距離で計算できる」と言われることもあります。
しかし、この体重×距離の式は、走る場合にのみ使える式です。
実際、ウォーキングの消費カロリーは体重×距離×1/2程度です。
ジョギング並みの速度(8km/h)で歩けば体重×距離に近くなりますが、一般的には、同じ距離だとジョギングの方が消費カロリーは大きくなります。
2.4水泳の消費カロリー!
水泳は運動量が多く、消費カロリーもけっこう高い運動です。
しかし、水泳は呼吸がしにくいため、運動量に比べてキツイ運動です。
また、設備が必要で、料金もかかります。
水泳が得意・好きという人でなければ、ジョギングや自転車の方がオススメです。
計算式と、体重50kgの人が1時間水泳をした場合の目安がこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (距離・km) | 距離 | 消費 カロリー |
---|---|---|---|
ゆっくり (50m:3分) | 体重×距離×4 | 1km | 200 |
普通 (50m:2分) | 体重×距離×3.3 | 1.5km | 250 |
速い (50m:1分) | 体重×距離×2.7 | 3km | 400 |
2.5自転車・エアロバイクの消費カロリー!
自転車もそこそこ消費カロリーが高い運動です。
自転車1つあれば出来るので、けっこう手軽な運動です。
エアロバイクなら、本を読んだりテレビを見たり、室内でながら運動が出来ます。
計算式と、体重50kgの人が1時間自転車をこいだ場合の目安がこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (時間・h) | 消費 カロリー |
---|---|---|
ゆっくり (10km/h) | 体重×時間×3 | 150 |
普通 (15km/h) | 体重×時間×5 | 250 |
速い (20km/h) | 体重×時間×7 | 350 |
3.基礎代謝の消費カロリーを計算しよう!
基礎代謝というのはダイエットでよく目にする言葉ですが、基礎代謝とは何かご存知でしょうか?
基礎代謝とは、何もしないでも消費するカロリーのことです。
文字通り、何もしない時です。
食事もせず、じっと横になっているときに消費するカロリーです。
基礎代謝には色々な計算方法がありますが、精度が高い方法はあまり使われていません。
プレズ<Plez>が採用している、日本人に合った精度の高い計算方法がこちらです。
基礎代謝を、家やジムなどの体脂肪計で測定しているかもしれません。
体脂肪計で測定した基礎代謝は、当然正確なように思ってしまいます。
しかし、体脂肪計で測定した基礎代謝は、精度が低いことがよくあります。
体脂肪計も、実際の基礎代謝を測っている訳ではなく、身長や体重をもとに推定計算をしています。
精度が高い計算を行っている機種もありますが、精度が低い機種もけっこうあります。
基礎代謝を把握するときは、体脂肪計より、上記の計算フォームがオススメです。
4.食事の消化・吸収に使う消費カロリーを計算!
point
食べた物の消化・吸収に、摂ったカロリーの10%相当を使います!
体は食事によってカロリーを摂取します。
その一方で、食べたものを消化・吸収する胃腸などの活動で、カロリーを消費しています。
だいたい食事で摂ったカロリーの10%、2,000kcal摂ると、消化・吸収で200kcalぐらい消費します。
摂取カロリーに10%を掛けることで、消化・吸収に使うカロリーを計算できます。
ダイエット中でなければ、摂取カロリーと消費カロリーは同じぐらいなので、1日の消費カロリー×10%で計算することもできます。
栄養素ごとの、消化・吸収に使うカロリーの割合がこちらです。
栄養素 | カロリー (1g) | 消費する 割合 | 正味カロリー (1g) |
---|---|---|---|
タンパク質 | 4kcal | 30% | 2.8kcal |
脂質 | 9kcal | 4% | 8.6kcal |
炭水化物 | 4kcal | 6% | 3.8kcal |
アルコール | 7kcal | 30% | 5.0kcal |
5.消費カロリーを一括で計算しよう!
基礎代謝、食事の消化・吸収に使うカロリー、体を動かすカロリーの合計が消費カロリーです。
それぞれの消費カロリーとトータルを、こちらのフォームで一括計算できます。
※食事の消化・吸収に使うカロリーは、ダイエットをしていない場合のもの
生活スタイル | 係数 |
---|---|
ほとんど体を動かさない | ×1.35 |
デスクワークなど座位が中心。 通勤・家事で少し体を動かす。 | ×1.5 |
立ち仕事・外回り・家事で かなり体を動かしたり、 軽いスポーツを行っている | ×1.75 |
肉体労働や本格的なスポーツを 行っている | ×2 |
6.ダイエットに効果的な消費カロリーの使い方!
point
消費カロリーを高めるよりも、消費カロリーに合わせて食事のカロリーを抑えるのがダイエットに効果的です!
ポイントを押さえて食べるものを変えると、楽しくダイエットをできます!
消費カロリーはダイエットで重要なポイントです。
しかし、消費カロリーを上げようと努力をしても、なかなか体が変わらない場合がほとんどです。
それは、効果のない方法が多いことと、消費カロリーを上げるのは効率的ではないからです。
6.1基礎代謝を上げるより、食事のコントロールを!
point
努力をしても基礎代謝はほとんど上がらないので、基礎代謝を上げるよりも、食事のカロリーを抑えるのが効果的です!
基礎代謝は、1日の消費カロリーの50~70%を占める大きなものです。
この大きな基礎代謝を上げることが、痩せやすい体を作り、ダイエットに成功する秘訣とよく言われます。
しかし、基礎代謝を上げて痩せることは出来ません。
基礎代謝は何もしない時に消費するカロリーなので、何かしてもほとんど上がらないのです。
お風呂やホットヨガで体を温めても基礎代謝は上がりませんし、ストレッチで血行を良くしても代謝は上がりません。
よく、「筋肉を付けて基礎代謝を上げて痩せましょう!」と言われます。
ダイエット・フィットネスでは常識のようにもなっていて、ほとんどのトレーナーがこのような指導をしています。
しかし、筋肉を付けて基礎代謝を上げて痩せることはほぼ不可能です。
筋肉をやっと1kgつけても、上がる基礎代謝は10~30kcal/日程度だからです。
筋肉を付ければ、長期的に見ると太りづらい体になります。
しかし、脂肪量にほとんど変化は現れません。
一般の人よりはるかに筋肉量が多いボディビルダーでも、コンテスト前に体脂肪を落とす時には、カロリー制限や有酸素運動を行っています。
プレズ<Plez>のダイエット・筋トレ方法では、筋肉は、痩せるためではなく体をデザインするために付けます。
「基礎代謝を上げるために単に筋肉を増やす」より、バランスを考えて筋肉を付ける方が、キレイな体を作れます。
そして、体脂肪を落とすためには、また別の方法が必要です。
6.2食事は摂取カロリーを抑えられるように食べよう!
point
消費カロリーを上げて痩せる食べ物はないので、食事は摂取カロリーを抑えるように食べましょう!
ダイエット情報では、「○○を食べて代謝アップ!」「○○にダイエット効果のある○○という成分あり!」というものをよく目にします。
こういった類の情報は、全て間違っていると思っていただければ、効果のない情報にダマされにくくなります。
基本的に、食べると痩せる食品はありません。
ショウガにもココナッツオイルにも脂肪燃焼スープにも、消費カロリーアップや脂肪燃焼効果はありません。
ココナッツオイルは100gで900kcalもあり、消費カロリーではなく摂取カロリーがアップします。
脂肪燃焼スープは、単にカロリーが低いだけです。
ダイエットに役立つ食品ではありますが、「食べれば食べるほど痩せる」という効果はありません。
また、タンパク質にもダイエット効果はありません。
タンパク質は、消化・吸収に使うカロリーが多く、筋肉をキープしやすいというメリットがあります。
しかし、摂取カロリーのプラスになるので、追加で摂るとダイエットにはマイナスなのです。
「同じカロリーを摂るなら、脂質・糖質・アルコールよりタンパク質が良い」というのが正確な認識です。
ダイエットでは、全体のカロリーを抑えながらタンパク質を多く摂るようにしましょう。
ダイエット・ボディメイクに最適なのは、高タンパク低カロリーの食品です。
6.3運動は食事を楽しむために行おう!
point
ダイエットのメインは食事にして、運動は、カロリーを消費した分で好きな物を食べるために行うのがオススメです!
運動は消費カロリーを高めます。
そのため、間違いなくダイエット効果があります。
しかし、運動はあまり効率的なダイエット方法ではありません。
運動は時間や体力を使う割に、あまり消費カロリーが上がらないからです。
体脂肪を1kg落とすには、摂取カロリー<消費カロリーを7,000~7,500kcal作る必要があります。
これを運動で作ろうと思ったら、やる前に諦めてしまいそうなぐらい、時間と労力が必要です。
体重が50kgの人が体脂肪を1kg落とそうと思ったら、ジョギングで約150km、ウォーキングで約300kmも必要なのです。
フルマラソンを3本走って、まだ体脂肪が1kg落ちないのです。
プレズ<Plez>でも、ダイエット指導を行う前のカウンセリングで、「運動をしているのに全然痩せません・・・」という相談をよく受けます。
運動は消費カロリーを高めますが、あまり効果的ではないのです。
ダイエットを行うには、運動よりも、もっと効果的な方法があります。
効果的なダイエット方法を実践すれば、誰でも確実に体脂肪を落として痩せることが出来ます。
6.4食事でダイエットをして、運動で食事のサポート!
ダイエットで最も大事なことは、摂取カロリー<消費カロリーの状態を作ることです。
運動で消費カロリーを上げることは、方法の1つに過ぎません。
そして、効果的なのは、食事のカロリーを抑えることです。
食事であれば、少し食べる物を変えるだけでカロリーを抑えられます。
例えば、サンマ→サバにすれば、同じ量を食べても、カロリーが2/3になります。
サンマ→マグロの赤身にすれば、それだけでカロリーは1/3です。
サンマ100gをマグロ100gにするだけで、ウォーキング2時間分ぐらいの効果があります。
そして、日常生活でカロリーを消費して体脂肪を使っているので、食事のカロリーを抑えれば、自然と痩せていきます。
プレズ<Plez>のクライアントさんも、多くの方は、筋トレ以外の運動をしていません。
それでいて、平均して月3kgペースのダイエットに成功されています。
効果的なダイエット方法は、食事を変えてカロリーを抑えることです。
低カロリーのものに変えれば、食べる量を減らす必要もありません。
ただし、ダイエットで運動をやってはいけないという訳ではありません。
運動でカロリーを消費すれば、その分摂れるカロリーが増えます。
食べ過ぎた場合に運動で消費したり、運動で消費した分好きなものを食べたりできます。
正しいダイエットの知識があれば、このように、好みに合わせて自由に選択・調整できます。
食事をメインで、運動を調整役に使うと、食事を楽しみながら効果的に痩せることが出来るのです。
消費カロリーの計算と効果的なダイエットまとめ
いかがでしたでしょうか?
消費カロリーはいろいろな計算方法がありますが、精度が低い方法も多くあります。
プレズ<Plez>では精度の高い方法を検証・採用しているので、こちらのページで計算した数字が、きっとダイエットの役に立つと思います。
そして、ダイエットは、運動よりも食事をしっかり管理しましょう。
食事のカロリーを抑えれば、体質に関係なく、誰でも痩せることが出来ます。
食事をしっかり管理し、運動を調整に使って、楽しく確実にダイエットを成功させ、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● 消費カロリー計算の精度が低いと、ダイエットを失敗する原因になる
● 消費カロリーは色々な計算方法があり、精度の高いものを使う
● 消費カロリーを上げるには、運動をすること
● ダイエットに効果的なのは、食事のカロリーを抑えること
● 食事をメイン、運動を調整役にすると、楽しく効果的なダイエットができる