炭酸水には、満腹効果や代謝をアップする効果があり、ダイエットに効果的と言われます。
ダイエットに炭酸水を推奨する医師や、炭酸水を特集した番組もあります。
しかし、実際には、炭酸水自体にはダイエット効果はありません。
炭酸水がダイエットに役立つのは、ある条件を満たす場合だけです。
その条件が満たせていなければ、いくら炭酸水を飲んでも、痩せられずに終わってしまいます。
確実にダイエットに成功できるように、炭酸水の効果の真相と、効果的なダイエット方法を紹介します!
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.炭酸水ダイエットとは
炭酸水ダイエットとは、その名の通り、炭酸水を飲むダイエットです。
炭酸水にはお腹を膨らます効果があり、自然と食べるものを減らしてカロリーを抑えられ、ダイエット効果があると言われます。
1.1炭酸水ダイエットの効果
炭酸水は、食事の少し前や食事中に飲むことで、満腹感を得られて、自然と食事のカロリーを減らせると言われています。
炭酸水を飲むと、炭酸が胃を膨らまし、満腹中枢を刺激すると言われます。
食事のタイミングに合わせて飲む他、空腹を紛らわせるために、お腹が空いたときに飲む方法も紹介されます。
満腹感以外にも、血行を促進して代謝をアップし、痩せやすい体にする効果もあると言われています。
1.2炭酸水の真相
炭酸水ダイエットは満腹効果や代謝アップにより、飲むだけで簡単に痩せると紹介されています。
しかし、一般的に紹介されるこのような情報は、炭酸水の本当の効果を全く説明できていません。
目にするのは、残念ながら間違っている情報ばかりです。
ただ炭酸水を飲むだけでは、ダイエット効果はありません。
効果を過剰に期待してしまい、ダイエットに取り入れても、体は変わらずに終わってしまうのです。
そのような悲しい結果に終わってしまわないように、炭酸水のダイエット効果の真相をお伝えします。
2.炭酸水ダイエットの効果の真相
炭酸水には満腹効果があり、飲むだけで食事のカロリーを減らせると言われます。
しかし、きちんとした根拠をもとにすると、真相は全く違うことが分かります。
炭酸水の使い方を間違ってしまい、努力をしても痩せないという悲しいことが起きないように、真相を紹介します。
2.1炭酸水の満腹効果
炭酸水を飲むと、確かに少しお腹は膨れ、多少の満腹効果はあります。
しかし、自然と食べる量が減って痩せられるほどの効果はありません。
食事のタイミングに合わせて炭酸水を飲んでも、自然と食事で摂るカロリーはほとんど変わらないのです。
こちらの実験でも、特に食事のカロリーは減っていません。
根拠論文:Does the consumption of caloric and non-caloric beverages with a meal affect energy intake?
満腹効果とカロリー
個人差もありますが、炭酸水で少し満腹効果を得ても、食事の量・カロリーは意識しないと変わらないのです。
また、少しお腹が膨れるというのも、一時的なものです。
もし食事で食べる量が減るにしても、食べる量が減った分、いつもより早くお腹が空いてしまいます。
それで間食をしたり、次の食事で食べる量が増えれば、トータルでいつもと同じぐらいカロリーを摂ってしまいます。
【炭酸水の満腹効果によって、自然と食べる量が減って痩せる】という効果は、ほとんど期待できないのです。
食事のカロリーを抑える方法
食事のカロリーを抑えるには、食事の量を減らすことが必要というイメージがあるかもしれません。
確かにそれは1つの方法ですが、あくまでも方法の1つにすぎません。
食事の量を減らさなくても、カロリーが低い物に変えることで、ダイエットはできます。
カゴに入れる肉の種類を変える、ドレッシングをノンオイルにする、注文するパスタの種類を変えるといったことで、カロリーをカットできます。
そうすれば、空腹をガマンせずに、お腹いっぱい食べながらダイエットができます。
2.2炭酸水の代謝アップ効果
満腹効果以外にも、炭酸水を飲むと、「血行が促進されて代謝が自然とアップして痩せる」と言われます。
この、「○○は代謝をアップさせてダイエット効果がある!」という謳い文句には注意してください。
効果のないダイエット食品をアピールするときによく使われる、常套手段なのです。
ダイエットでいう代謝とは、カロリー消費のことです。
基本的に、食べるとカロリー消費が上がって痩せる食べ物・飲み物はありません。
よく紹介される、ショウガ・豆乳・スムージーなどにも、代謝アップ効果は全くありません。
炭酸水で代謝アップというのも、特に根拠がない情報なのです。
ダイエットのポイント
ダイエットは、摂取カロリー<消費カロリーにすることが本質です。
プレズ<Plez>のダイエット方法でも、カロリーを重視しています。
この状態を作るには、食事のカロリーを抑えるか、体を動かしてカロリーを消費することが必要です。
甘い謳い文句にダマされてしまうと、いくらお金を使って、いくら努力をしても、痩せられずに終わってしまうのです。
3.炭酸水の本当のダイエット効果
炭酸水自体には特にダイエット効果はなく、単に飲むだけでは痩せられません。
しかし、炭酸水がダイエットに役立つ場合もあります。
ダイエットの本質を押さえれば、炭酸水をダイエットに使うこともできます。
3.1炭酸水がダイエットに効果的な場合
炭酸水も、ダイエットに効果的な場合があります。
それは、普段カロリーが高い飲み物を飲んでいて、それを炭酸水に変える場合です。
カフェラテやジュースなどを飲んでいる場合、飲み物からけっこうカロリーを摂っていることがあります。
それを、0kcalである炭酸水に変えることで、飲み物のカロリーをカットできます。
炭酸水に食べる物のカロリーを抑える効果はありませんが、飲み物のカロリーを抑えられることがあるのです。
先ほど紹介した実験では、炭酸水・水・ジュース・何も飲まない、全ての場合で、自然に食べた物のカロリーは変わりませんでした。
しかし、炭酸水を飲んだ場合、ジュースを飲んだ場合よりも飲み物のカロリーが減っています。
ただ飲むだけでは効果はありませんが、カロリーがある飲み物を炭酸水に変えることで、ダイエット効果を得られるのです。
3.2炭酸水でダイエットをするポイント
炭酸水自体に、特にダイエット効果はありません。
炭酸水を飲んでも、食事のカロリーはなかなか自然には減らず、特に代謝も上がらないからです。
しかし、ジュースやカフェラテなどを炭酸水に変えることで、カロリーを抑えることができます。
飲み物で摂るカロリーはバカになりません。
飲み物を変えるだけで、ダイエットに成功できることもあります。
カロリーというポイントを押さえておけば、飲み物を変えるという少しの工夫で、ダイエットができるのです。
4.炭酸水以外の飲み物でダイエット
炭酸水は、飲み物のカロリーを抑えるのに役立ちます。
ただし、ひたすら炭酸水だけを飲み続けないと痩せないわけではありません。
カロリーがない飲み物は、他にもたくさんあります。
ダイエットの本質を押さえれば、飲み物を自由に選びながらダイエットができます。
4.1好みに合わせて飲む
炭酸水はクセがあり、好きではない人も多いと思います。
そうであれば、無理して炭酸水を飲む必要はありません。
炭酸水自体にダイエット効果はないからです。
飲み物は、好みに合わせて選ぶことができます。
飲み物を選ぶポイント
カロリーが低いものであれば、何を飲んでも大丈夫です。
また、カロリーが高いものを飲みたい時は、食事のカロリーを抑えれば飲んでも大丈夫です。
大事なのは、トータルのカロリーを抑えることです。
トータルのカロリーを抑えられるなら、何を飲んでもダイエットができるので、飲むものを自由に選べます。
飲み物を1つに決めてしまうより、好みに合わせて自由に選ぶ方が、楽しくダイエットができます。
ダイエットとストレス
嫌いなのに炭酸水を飲み続けるとなると、ストレスです。
ダイエットは、ある程度の期間続けないといけません。
1日で減る体脂肪は、多くても100~150g程度だからです。
しかし、ストレスが大きいと、ダイエットがイヤになって途中で止めてしまいがちです。
また、ガマンするストレスが原因で、ダイエットが終わった後にドカ食いをしてリバウンドしてしまうこともあります。
そのため、好きでないものを無理やり飲み続けるよりも、好みに合わせて飲み物を選ぶ方が、ダイエットに成功しやすくなります。
プレズ<Plez>のダイエット方法では、飲んではいけないもの、飲み続けないといけないものはありません。
飲み物でダイエットをするポイント
飲み物は、少し種類を変えるだけで、かなりカロリーをカットできます。
水や炭酸水以外にも、カロリーが低い飲み物はあります。
カロリーが高い飲み物・低い物を知っておけば、ダイエットに効果的な飲み物を選ぶことができます。
4.2高カロリーの飲み物
高カロリーの飲み物は、主にこの3種類です。
● 砂糖を使うもの
● 牛乳・豆乳を使うもの
● お酒
砂糖を使う飲み物
イメージがあると思いますが、砂糖を多く使っているジュースは高カロリーです。
コーラなどの清涼飲料水は、100mlで約50kcalあります。
ペットボトル1本で、ごはん1杯分に近いカロリーです。
これをカロリーがない飲み物に変えれば、食事の量を減らさなくても、ごはんを1杯減らすぐらいのダイエット効果があります。
● 200ml当たりカロリー
種類 | カロリー |
---|---|
炭酸ジュース | 70~100kcal |
フルーツジュース | 80~100kcal |
野菜ジュース | 40~50kcal |
牛乳・豆乳を使う飲み物
100ml当たり、牛乳は約70kcal、豆乳は約50kcalです。
豆乳はダイエットに効果的と言われることもありますが、実際はコーラと同じぐらいカロリーがあります。
そして、炭酸水と同様、特に消費カロリーを高める効果はありません。
そのため、ダイエットには逆効果の飲み物なのです。
● 200ml当たりカロリー
種類 | カロリー |
---|---|
牛乳 | 130kcal |
低脂肪 | 90kcal |
豆乳 | 90kcal |
カフェラテ | 120kcal |
ミルクティ | 70kcal |
スムージー (牛乳使用) | 100kcal |
お酒
お酒は、1杯で100kcalぐらいあります。
基本的には、アルコール度数が高いほど高カロリーです。
● 100ml当たりカロリー
種類 | 度数 | 標準的な量 | カロリー |
---|---|---|---|
ビール | 5% | 350ml | 140kcal |
日本酒 | 15% | 90ml | 90kcal |
ワイン | 11% | 120ml | 100kcal |
焼酎 | 25% | 60ml | 100kcal |
ウイスキー | 40% | 30ml | 75kcal |
ブランデー | 40% | 30ml | 75kcal |
梅酒 | 13% | 60ml | 100kcal |
ハイボール | 5% | 350ml | 100kcal |
ウーロンハイ | 5% | 350ml | 100kcal |
チューハイ | 5% | 350ml | 140kcal |
アルコールは優先的にエネルギーとして使われるので、アルコールが体に溜まって太るということはありません。
しかし、アルコールを優先して使っている間、体脂肪を使う量が減ります。
そのため、結局、体脂肪はカロリーによって増減するのです。
4.3低カロリーの飲み物
飲み物は、主に砂糖、牛乳・豆乳、アルコールでカロリーが高くなります。
それらを避けることによって、カロリーを抑えやすくなります。
低カロリーの飲み物
水、お茶には、カロリーがありません。
それ以外にも、ブラックコーヒーや紅茶、ゼロカロリーソーダなどもほとんどカロリーがありません。
嫌いなのに炭酸水ばかり飲んだり、水以外飲んではいけないということはありません。
コーヒーや紅茶、ゼロカロリーのジュースを飲みながらダイエットができます。
「ゼロカロリーのジュースは、実はカロリーがあるので太る」と言われることもありますが、特に気にしなくても大丈夫です。
カロリーをゼロと表示できるのは、100ml当たり5kcal未満の飲み物です。
500mlでも25kcal未満ですので、大したことはありません。
4.4飲み物でダイエットをするアイデア
普段高カロリーのものを飲んでいる場合は、ほとんどカロリーがないものに変えることによって、ダイエットができます。
カフェラテを飲んでいるとしたら、水や炭酸水に変えても良いですし、ブラックコーヒーに変えても大丈夫です。
ブラックコーヒーが苦手であれば、少し砂糖やコーヒーフレッシュを使っても大丈夫です。
角砂糖やコーヒーフレッシュは1コ10~20kcal程度なので、ラテよりもはるかにカロリーをカットできます。
好きでもないのにひたすら炭酸水を飲み続ける必要はなく、好みに合わせて飲み物を選ぶことができ、楽しくダイエットを続けられます。
飲み物で1日に250kcalぐらい摂っている場合、そのカロリーをほぼゼロにするだけで、1ヶ月で体脂肪を1kgぐらい落とすことができます。
炭酸水ダイエットまとめ
いかがでしたでしょうか?
今まで、ダイエット効果があると思って炭酸水を飲んでいた人にとっては、ショックだったかもしれません。
しかし、炭酸水の本当の効果を知ったことで、正しいダイエットを楽しく実践できるようになると思います。
ダイエットには、記事を盛り上げるため・商品を売るための間違った情報があふれています。
間違った情報にダマされてしまうと、いくら努力をしても、体は変わらずに終わってしまいます。
正しいダイエット方法を知って実践すれば、体は確実に変わっていきます。
効果的なダイエット方法を実践して、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● 炭酸水自体にダイエット効果はない
● カロリーが高い飲み物を炭酸水に変えると効果的
● カロリーが低いものなら、炭酸水以外でも大丈夫
● 飲み物を自由に選べば、楽しくダイエットを続けられる