おにぎりダイエットは、芸能人も実践したり、人気のダイエットになりつつあります。
おにぎりダイエットは、ごはんを食べながら痩せられて、体質改善もできると言われます。
しかし、実は、おにぎりダイエットは間違いだらけなのです。
体質やスタイルが改善どころか、メリハリのない体になってしまう危険もあります。
ダイエットに成功できるように、おにぎりダイエットの真相を科学的に徹底解明し、正しいダイエット方法を紹介します!
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.おにぎりダイエットとは
おにぎりダイエットは、その名前の通り、おにぎりを食べるダイエットです。
おにぎりダイエットは、ご飯をガマンしなくていいので、ラクにできるダイエットと紹介されることがあります。
しかし、おにぎりダイエットのほとんどの解説は、間違っています。
痩せる本質を理解すれば、おにぎりを食べ続けなくてもダイエットができます。
食事を楽しみながら痩せられるように、おにぎりダイエットの真相を徹底解明します。
1.1一般的なおにぎりダイエットのやり方
一般的に紹介されている、おにぎりダイエットのやり方がこちらです。
● 1日に3食、合計2合~3合のおにぎりを食べる
● 肉・魚を食べない
● おにぎり以外の炭水化物を控える
● おかずを野菜中心にして、油もあまり使わないようにする
● おにぎりの具を、カツオ・ウメ・昆布など、低カロリーのものにする
● 飲み物は水やお茶にして、ジュースなどを飲まないようにする
● 2~3週間と短期間で行う
こちらが、よく紹介されるおにぎりダイエットのやり方です。
1.2よく言われるおにぎりダイエットの効果
おにぎりダイエットでは、
「炊きたてのご飯ではなく、冷えたおにぎりにすることで、糖質が体に吸収されにくくなる」
と紹介されます。
ご飯を冷やすことで、ご飯の糖質が、【レジスタントスターチ】に変わると言われます。
このレジスタントスターチは、消化・吸収されにくい栄養素です。
また、ご飯や野菜中心の食事は、日本人に合った食生活なので、体質を改善して痩せやすくなるとも言われます。
このような説明がされると、すごくダイエット効果がありそうな気がします。
しかし、実は、これはよくあるダイエット業界の手口なのです。
おにぎりダイエットの効果は、実際はほとんどが間違っています。
2.おにぎりダイエットの真相
おにぎりダイエットでは、3食おにぎりを食べるようにします。
ご飯を食べながら痩せられるというのは、夢のようなダイエットの気もします。
しかし、おにぎりダイエットの効果はほとんど全て間違っています。
騙されておにぎりダイエットをやってしまうと、むしろスタイルが悪くなったり、ストレスになったりします。
正しいダイエットを実践できるように、おにぎりダイエットの真相を分かりやすく解明します。
2.1おにぎりダイエットはなぜ痩せるのか
おにぎりダイエットは、実際に痩せる人もいます。
それは、体質が改善したわけでも、太りづらいレジスタントスターチの効果でもありません。
おにぎりダイエットで痩せるのは、摂取カロリーが下がるからです。
おにぎりダイエットの摂取カロリー
おにぎりダイエットでは、ご飯を食べる代わりに、ご飯以外のカロリーをほとんど摂りません。
1日におにぎりを5個食べても、1,000kcalぐらいです。
そして、おかずは野菜中心にして、肉・魚・油を摂らないようにします。
消費カロリーは人によってかなり違いますが、平均して女性で1,700kcal、男性で2,200kcalぐらいです。
1日のカロリーが1,000kcalちょっとだと、消費カロリーよりかなり摂取カロリーが少ないので、体脂肪が減ります。
これが、おにぎりダイエットで体脂肪が落ちる理由です。
筋肉も落ちる
おにぎりダイエットで体脂肪が落ちるのは、肉・魚・油をカットして、摂取カロリーが減るからです。
他に、体脂肪が減る理由はありません。
しかし、体重が落ちる原因は、体脂肪が減る以外にもあります。
体重が落ちるもう1つの原因は、筋肉が落ちるからです。
おにぎりダイエットは、タンパク質をあまり摂れないため、非常に筋肉が落ちてしまいやすいダイエットなのです。
しんどいダイエット
おにぎりダイエットは、ご飯が食べられるので、ラクに続けられると言われることもあります。
しかし、実は、かなり制限が多いダイエットです。
● 主食はおにぎりのみ
● 肉・魚禁止
● 油禁止
● 野菜中心
● 飲み物は水かお茶
これだけ制限があるのです。
実際にやってみると、1週間もしないうちに、肉や魚、パスタなんかが恋しくなってきます。
ご飯が食べられるということ以外は、実は制限だらけなのです。
これだけ制限があると、ストレスになってしまい、なかなか続けられるものではありません。
実は、おにぎりダイエットの食事は、戦時中の食事にも似ています。
これだけ制限をして、カロリーを減らせば、痩せるのも当然というところです。
2.2ご飯は太る?痩せる?
おにぎりダイエットでは、おにぎりを毎食食べて痩せると言われます。
一方、糖質制限では、糖質が太る原因と言われます。
糖質制限では、ご飯は真っ先に禁止される食べ物です。
この2つを並べると、何が正しいのか分からなくなってしまいます。
果たしてどちらが正しのでしょうか?
糖質制限とおにぎりダイエット
糖質制限でもおにぎりダイエットでも、痩せる可能性は十分にあります。
しかし、両方とも、やり方や説明がかなり間違っています。
そのため、この2つを並べると矛盾してしまい、何が正しいのか分からなくなってしまいます。
しっかり痩せる本質を押さえていると、糖質制限の効果もおにぎりダイエットの効果もキチンと理解できます。
ダイエットの本質
ダイエットで最も大事なのは、カロリーです。
摂取カロリー<消費カロリーの状態を作ることが、プレズ<Plez>が提唱するダイエットの本質です。
糖質制限は、主食やスイーツを食べないことで、糖質のカロリーを抑えて自然とカロリーを抑えるダイエットです。
おにぎりダイエットは、肉・魚・油を摂らず、脂質のカロリーを抑えて自然とカロリーを抑えるダイエットです。
両方とも、摂取カロリーを抑えるダイエットの1つなのです。
糖質そのものが太る原因ではありません。
逆に、おにぎりを食べていれば、太らないわけでもありません。
糖質を摂らなくても、脂質を摂り過ぎてカロリーが増えれば太ります。
脂質を摂らなくても、糖質を摂り過ぎてカロリーが増えれば太ります。
結局、痩せるかどうかはカロリー次第なのです。
2.3おにぎりダイエットで体質は改善する?
おにぎりダイエットは、体質が改善して、痩せやすい体になると言われます。
痩せやすい体になるとしたら素晴らしい効果です。
果たして、本当に体質改善はするのでしょうか?
体質改善とは
おにぎりダイエットでは、体質が改善して痩せやすくなると言われます。
ところで、「体質改善」や「痩せやすい体」というのは具体的にどういう状態なのでしょうか?
ダイエットの本質はカロリーです。
痩せるためには、摂取カロリー<消費カロリーにする必要があります。
そのため、体がこのように変われば、痩せやすい体になったと言えます。
● カロリーを吸収しにくい体になる
● カロリーを消費しやすい体になる
おにぎりダイエットには、このような効果があるのでしょうか?
カロリーを吸収しにくい体になる?
おにぎりダイエットをしても、特に摂取カロリーを抑える体にはなりません。
カロリーの吸収率は約95%です。
人の体は、しっかりカロリーを吸収するようにできているのです。
おにぎりダイエットをしても、下がるものではありません。
カロリーを消費しやすい体になる?
おにぎりダイエットに限らず、体脂肪を落とすと、体重は軽くなり、体は小さくなります。
そうすると、体は省エネになり、使うエネルギーは自然と少なくなります。
バイクの方が、バスよりガソリンを使わないのと同じです。
しかも、おにぎりダイエットは筋肉も落ちやすいダイエットです。
筋肉が落ちる分、さらに体は省エネになります。
そのため、消費カロリーは上がるどころか、下がるのです。
おにぎりダイエットでは、痩せやすい体になるどころか、むしろ太りやすい体になってしまいます。
ダイエット業界の手口
おにぎりダイエットをしても、特に痩せやすい体にはなりません。
「痩せやすい体になる」というのは、ダイエット情報でよく使われる言葉です。
そして、効果のないダイエットに、まるで効果があるように見せるためによく使われます。
ダイエットの本質は、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。
これをしっかり理解していると、間違った情報にも騙されにくくなります。
2.4冷やしたご飯は太らない?
おにぎりダイエットでは、ごはんを冷やすことで、糖質がレジスタントスターチという太りにくい栄養素に変わると言われます。
確かに、ご飯を冷やすことで、レジスタントスターチは増えます。
実際に、レジスタントスターチは分解・吸収がされづらく、糖質の半分ぐらいしかカロリーがありません。
おにぎりは太らない?
ごはんを冷やすと、糖質の半分しかカロリーがない、レジスタントスターチが増えます。
では、
「炊き立てのご飯と比べて、おにぎりのカロリーが半分になるのか?」
と言うと、そういうわけではありません。
おにぎりダイエットでは、
「カロリーが少ないレジスタントスターチが増える!」
と言われますが、
「どれぐらいレジスタントスターチが増えるか」
という情報はほとんど紹介されません。
情報している人も具体的な効果を知らず、もし知っていたら、なおさら紹介できないのです。
おにぎりダイエットの具体的な効果
もしご飯を冷やすとカロリーが一気に減るとすると、おにぎりを食べているスポーツ選手や、持ち歩いて冷えたご飯を食べていた武士は、エネルギーを補給できないのでしょうか?
食べてもエネルギーにならないとしたら、スポーツ選手や武士にとっては大問題です。
もちろん、冷えたご飯はエネルギーにならないということはありません。
増えるレジスタントスターチは、多くても、ご飯100g当たりたった1g程度なのです。
根拠論文:Effect of cooling of cooked white rice on resistant starch content and glycemic response.
ご飯は、炊いた状態100gで168kcalです。
それが、ごはんを冷やすことで、166kcalになります。
ほとんど変わりませんね。
これは、体脂肪を約0.3g減らす程度の効果しかありません。
専門的なことを言われると、なんか効果がありそうな気もしてしまいます。
しかし、ごはん100gでたった2kcalしか変わらないのが実態です。
ダイエット情報では、たったこれだけの効果でも、「痩せる効果あり!」と言ってしまうのです。
こういった情報に騙されないように、正しい知識を身に着けて、効果なダイエットを実践しましょう。
2.5おにぎりダイエットの栄養バランス
おにぎりダイエットでは、ご飯を食べながら、おかずを野菜中心にします。
そのため、一見、バランスがよさそうな気もします。
しかし、本当は、おにぎりダイエットはかなり栄養バランスの悪いダイエットです。
三大栄養素
栄養バランスというと、野菜を食べたり、ビタミン・ミネラルを摂ることが大事とよく言われます。
確かにビタミン・ミネラルは大事ですが、それ以上に大事なのが三大栄養素です。
三大栄養素とは、タンパク質・脂質・炭水化物(≒糖質)のことです。
おにぎりダイエットは、糖質が多いご飯をたくさん食べます。
一方、タンパク質や脂質が多い肉・魚を禁止にして、油もあまり使わないからです。
そのため、タンパク質と脂質をほとんど摂りません。
おにぎりダイエットは、脂質やタンパク質が少なく、栄養バランスの悪いのです。
タンパク質
ダイエットでは、体脂肪と筋肉がだいたい3:1の割合で減っていきます。
タンパク質をたくさん摂ると、この筋肉の減少を制限できます。
しかし、タンパク質が少ないと、3:1よりももっと筋肉が減ってしまいます。
こちらが、1日に摂るタンパク質の目安です。
体重1kgにつき、これだけのタンパク質を摂るようにしましょう。
現在のスタイル | 筋肉を キープする | 筋肉が 少し減る |
---|---|---|
体脂肪:少ない | 2.0g | 1.0g |
体脂肪:普通 | 1.75g | 0.9g |
体脂肪:多い | 1.5g | 0.8g |
おにぎりダイエットでは、肉・魚を摂らないので、必要なタンパク質を全然摂れません。
そうすると、どんどん筋肉が落ちてしまいます。
筋肉が減ってしまうと、体脂肪が落ちても、メリハリのない体になってしまいます。
ダイエット中は、筋肉が減らないように、タンパク質をしっかり摂りましょう。
脂質と糖質
ダイエットでは、カロリーを抑えるために、脂質や糖質を抑えることが大事です。
しかし、脂質や糖質を極端にカットするのは、健康のために良くありません
1日に糖質を20g以下といった極端な糖質制限では、実際に健康被害が出ています。
同様に、脂質も極端にカットするのも良くありません。
ホルモンバランスの乱れにつながる可能性もあります。
3.食事を楽しめるダイエット
おにぎりダイエットのように、肉・魚を禁止にしておにぎりを食べ続ける方法は、ストレスになります。
すぐに飽きてしまい、続けるのがツラくなってきます。
痩せる本質を押さえた本物のダイエットなら、もっと自由に食事を楽しみながらダイエットができます。
プレズ<Plez>のダイエット方法では、NG食品は1つもありません。
外食や、人との付き合いも大切にしながら、楽しくダイエットができます。
3.1食事を変えるダイエット
ダイエットの本質は、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。
そして、ダイエットは食事のカロリーを抑えることが効率的です。
食事のカロリーを抑えるのに、食べるのをガマンする必要はありません。
食品を選ぶときに、カロリーの低いものに変えることで、食べる量を減らさずにダイエットができます。
例えば、和牛バラをローストビーフにしてみましょう。
和牛バラ肉は、100gで約500kcalとかなり高カロリーです。
これを、脂肪分が少ないローストビーフにすることで、100gで200kcal以下にできます。
少し食べるものを変えるだけで、カロリーを60%以上カットできるのです。
この方法なら、肉を食べながらダイエットをすることもできます。
食べる量を減らす必要もなく、食事を楽しみながら痩せることができます。
3.2自由なダイエット
摂取カロリーを抑えるということが効果的と分かっていれば、食事の選択肢がグッと広がります。
摂取カロリー以内であれば、何を食べても大丈夫です。
NG食品はありません。
ご飯もパスタも肉もスイーツも楽しめます。
糖質を控えて脂質を増やすことも、糖質を摂って脂質を控えることも、自由です。
日によって変えたり、食事ごとに変えたり、自由に調整ができます。
また、1つのものを食べ続けるようなダイエットだと、外食で食べられるものもほとんどなくなってしまいます。
一方、摂取カロリーを抑えればいいと分かっていれば、外食でも大丈夫です。
例えば、クリームソースパスタ→トマトソースパスタに注文を変えるだけで、カロリーを200~300kcalカットできます。
飲み会などでどうしてもカロリーを摂ってしまう場合でも、自由に調整ができます。
昼の食事でカロリーを抑えたり、翌日のカロリーを抑えたり、調整も出来ます。
プレズ<Plez>のクライアントさんには、スイーツやお酒を楽しみながらダイエットをする方もいらっしゃいます。
自由に食事を調整できるので、ストレスも少なく、楽しくダイエットを続けられます。
正しいダイエット方法を知って、実践すれば、楽しく痩せることができます。
おにぎりダイエットまとめ
おにぎりダイエットは、痩せることも多いですが、ストレスが大きく続けにくいダイエットです。
おにぎりダイエットで痩せる理由を理解すれば、おにぎりを食べなくても痩せることができます。
摂取カロリーを抑えることが大事と分かれば、食事の自由度が上がって、楽しくダイエットができます。
高カロリーの肉が食べたいならご飯を減らしたり、ご飯が食べたいなら低カロリーの肉にしたり、自由に調整ができます。
食事の内容を変えて、カロリーの低いものを選ぶようにすれば、食事の量を減らす必要もありません。
正しい知識があれば、自由に食事ができ、確実に痩せることができます。
正しいダイエットを実践して、楽しく理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● おにぎりダイエットで痩せるのは、カロリーを抑えやすいから
● おにぎりダイエットに特別な効果はない
● おにぎりダイエットは続けづらく、筋肉が落ちやすいダイエット
● 摂取カロリーを抑えることを意識すれば、食事の選択肢が広がって、楽しくダイエットができる