野菜ジュースをダイエットに取り入れていませんか?
「野菜ジュースはダイエットに効果的」と紹介されることがありますが、多くの場合、ダイエットには逆効果になってしまいます。
野菜ジュースでビタミン・ミネラルなどの栄養を取っても、ダイエット効果は得られず、むしろ太ってしまうこともあります。
この記事で、野菜ジュースの効果の真相と、ダイエットでの正しい使い方を紹介します!
この記事は、科学的な知見と医師やトレーナーへの指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.野菜ジュースの栄養素
「野菜ジュースはビタミンなどの栄養素を摂れて、ダイエットに効果的」と言われます。
一方で、「野菜よりも栄養素が少なく、必要な栄養素を補うことは出来ない」と言われることもあります。
まずは、野菜ジュースの栄養を解説します。
1.1野菜ジュースの栄養
野菜ジュースは、野菜を加工して、味を調整して作られるものです。
加工の過程で、水に溶けない食物繊維はほとんど取り除かれてしまいます。
また、加熱殺菌などで、壊れてしまう栄養素もあります。
そのため、野菜ジュース=野菜摂取にはなりません。
ただし、野菜ジュースに栄養がない訳ではなく、豊富に含んでいる栄養素もあります。
1.2野菜と野菜ジュースの比較
こちらが、ニンジンと野菜ジュース、それぞれ100gの栄養素を比較したグラフです。
ニンジンの栄養を100%とした場合の、野菜ジュースが持つ栄養素のパーセンテージです。
元データ:日本食品標準成分表-野菜類
索引番号:586・617
ニンジンより少ない栄養素も多いですが、ビタミンE・マグネシウムなど、ニンジンより豊富な栄養素もあります。
2.野菜ジュースの栄養のダイエット効果
野菜ジュースにはある程度栄養が含まれていて、しっかり摂れるビタミン・ミネラルもあります。
それでは、野菜ジュースでビタミン・ミネラルを摂ることがダイエットに効果的かというと、実は全く関係ありません。
【ビタミン・ミネラルが豊富=ダイエットに効果的】と思われがちです
しかし、実際は、ビタミン・ミネラルを摂ることにほとんどダイエット効果はないのです。
2.1ビタミン・ミネラルとダイエット効果
ビタミン・ミネラルなどの栄養素の中には、脂肪を燃焼するときに使われるものがあります。
例えば、ビタミンB3は脂肪を代謝するときに使う栄養素です。
ただ、ビタミンB3をたくさん摂ると、脂肪の燃焼が増えるという訳ではないのです。
代謝に使う栄養素を摂っても、必要がなければ、特に脂肪の代謝は増えません。
脂肪の燃焼が増えるのは、エネルギーが必要な時です。
食事や野菜ジュースで多くビタミン・ミネラルを摂っても、消費カロリーを増やさないと、特に脂肪燃焼は増えないのです。
2.2ダイエットに効果的と言われる理由
ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることは、健康面では大切です。
しかし、特にダイエット効果はありません。
ダイエット情報では、【健康に良い→ダイエットに効果的】と安易に結び付けられる傾向があります。
「ビタミン・ミネラルの豊富な食品が、ダイエットに効果的」と言われるのは、商業的な理由です。
ダイエット効果を謳って商品を売ったり、ポジティブな情報を詰め込んで記事を盛り上げるためです。
健康に良いと言われた食品は、良い印象を与えるために、何の根拠もなくダイエット効果が付け足されることがよくあります。
ダイエット情報には、このような何の根拠もないものがあふれています。
このような情報にダマされて、何の効果もない食品・方法を試しても、お金だけ減って体脂肪は減りません。
ダイエットの本質・効果的なダイエット方法が分かっていれば、このような間違った情報にダマされなくなります。
3.野菜ジュースのカロリー
野菜ジュースの持つビタミン・ミネラルに、特にダイエット効果はありません。
一方で、カロリーを持っています。
野菜ジュースはある程度糖質を含んでいて、平均して、100mlで約30kcalのカロリーがあります。
ジュース・牛乳などよりは低カロリーですが、水やストレートティと比べると、かなりカロリーがあります。
● 100g当たり
種類 | カロリー |
---|---|
牛乳 | 65kcal |
カフェラテ | 60kcal |
豆乳 | 45kcal |
炭酸飲料 | 45kcal |
フルーツジュース | 40kcal |
ビール | 40kcal |
野菜ジュース | 30kcal |
ブラックコーヒー | 4kcal |
ストレートティ | 1kcal |
水 | 0kcal |
お茶 | 0kcal |
3.1ダイエットの本質
ダイエットで最も大事なことは、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。
摂取カロリーを消費カロリーより少なくすれば、不足したエネルギーをどんどん体脂肪から使っていきます。
そうすると、脂肪が燃焼され、自然と痩せていくのです。
逆に、摂取カロリー>消費カロリーの状態になると、体脂肪がどんどん増えてしまいます。
野菜ジュースそのものが脂肪になることはほとんどありませんが、エネルギーとして使われなかった脂質が、どんどん体脂肪になっていきます。
野菜ジュースを今までの食事にプラスしたり、積極的に飲むと、どんどん摂取カロリーが増えてダイエットには逆効果なのです。
参考記事:ダイエットを成功に導くカロリーの扱い方!
3.2カロリーと食物繊維
食物繊維は、消化・吸収に時間がかかったり、消化・吸収ができない栄養素です。
そのため、食物繊維をたくさん摂ると、満腹感を得やすかったり空腹を感じにくくなります。
根拠論文:Dietary fiber and weight regulation.
野菜ジュースはある程度食物繊維を含みます。
ただ、量は多くありません。
100g中で0.5g程度です。
例えば、海藻・野菜・キノコには、100gで2~5gぐらい食物繊維があります。
ダイエットのためには、カロリーが低く、食物繊維が多い食品が理想的です。
カロリーとの対比でみると、海藻などは10kcal当たりで食物繊維が1gぐらいです。
野菜ジュースだと、10kcal当たりで消化・吸収が0.1~0.2g程度です。
カロリー当たりで比べると、野菜ジュースの食物繊維は海藻などの5分の1~10分の1ぐらいしかありません。
食物繊維もあまり多くないので、「野菜ジュースを飲むと。自然とトータルのカロリーが下がる」ということもほとんどありません。
やはり、野菜ジュースに特別なダイエットはなく、むしろ逆効果の飲み物なのです。
4.ダイエットでの使い方
ダイエットで最も大事なのは、カロリーです。
食事はトータルの摂取カロリーを抑えることが大事なので、野菜ジュースを飲んではいけない訳ではありません。
ただ、野菜ジュースに特別なダイエット効果はなく、むしろカロリーを増やしてしまうものです。
今までの食事にプラスしたり、積極的に飲むようにすると、ダイエットにはマイナスです。
野菜ジュースをダイエットに取り入れるときのポイントは、カロリーが上がらないように飲むことです。
4.1野菜ジュースに置き換え
野菜ジュースをダイエットに効果的に使う方法は、他のものを置き換えることです。
高カロリーの食事やおやつを、野菜ジュースに置き換えることで、カロリーを抑えられます。
ただ、野菜ジュースに特別な効果はないので、低カロリーのものであれば何に置き換えても大丈夫です。
野菜ジュースだとほとんどタンパク質がないので、タンパク質が摂れる、プロテインに置き換えるのもオススメです。
参考記事:ダイエットに成功する摂取カロリーの使い方、徹底解説!
4.2オススメの野菜ジュース
それでは、次に、オススメの野菜ジュースを紹介します。
選ぶポイントは、カロリーが低いことです。
中には、100gで約60kcalと、コーラよりも高カロリーの物もあるので注意しましょう。
100gで30kcal以下が基準です。
ボディメイクアップでは、公正な立場から正しい情報を発信し、純粋にオススメのものを紹介できるよう、アフィリエイトを行っておりません。
購入いただいても、プレズ<Plez>に一切の利益が入らないようにしています。
カゴメ 野菜ジュース糖質オフ
100ml当たり:10kcal
source:http://www.kagome.co.jp/products/drink/10218/
カゴメ 野菜ジュース
100g当たり:19kcal
source:http://www.kagome.co.jp/products/drink/10042/
カゴメトマトジュース
100ml当たり:20kcal
source:http://www.kagome.co.jp/products/drink/10184/
カゴメ 食事と一緒に飲むサラダ
100g当たり:23kcal
source:http://www.kagome.co.jp/products/drink/10062/
小岩井 無添加野菜 31種の野菜100%
100g当たり:25kcal
source:http://www.kirin.co.jp/products/list/item/softdrink/mutenka_31.html
4.3野菜ジュースのレシピ
市販のものだけでなく、自分で野菜ジュースを作ることも出来ます。
自宅で作る場合も、ポイントはカロリーが低いことです。
牛乳・豆乳を使うとかなりカロリーが高くなり、ダイエットにはマイナスです。
水を使い、砂糖を使う量は減らしましょう。
低カロリー甘味料を使えば、カロリーを抑えながら甘い野菜ジュースを楽しむこともできます。
おすすめ野菜ジュースレシピ
100g当たり20kcal
小松菜 1/4束
人参 1/4本
ほうれん草 1/4束
シソ 5枚
キャベツ 1/8個
りんご 1/2個
バナナ 1本
水 材料の1.5倍
材料を小さくカットして、固いものを下にいれ、ミキサーにかける。
野菜・フルーツは自由に選んでOK!
4.4ダイエットでの飲み物
ダイエットを成功させるポイントの1つは、飲み物のカロリーをほとんどゼロにすることです。
普段、カフェラテ・ジュース・牛乳・豆乳・スムージー(牛乳・豆乳入り)などを飲んでいる場合、飲み物で摂っているカロリーはばかになりません。
飲み物のカロリーが高い場合、飲む物を変えるだけでダイエットに成功することもあります。
プレズ<Plez>のクライアントさんでも、飲む物を変えただけで、月に2kgペースのダイエットに成功された方がいらっしゃいます。
カフェラテなどをカロリーの低い野菜ジュースに変えれば、けっこうカロリーを抑えられます。
また、野菜ジュースではなく、ほとんどカロリーがないものに変えれば、さらに効果的です。
水・お茶を初め、ブラックコーヒー・ストレートティにもほとんどカロリーがありません。
また、ゼロカロリーサイダーも効果的です。
ゼロカロリーというのは、100ml当たり5kcal未満のもので0kcalと表示できます。
全くカロリーがないわけではありませんが、ほとんどカロリーがないので、ジュースを楽しみながら痩せることもできます。
このように、正しい知識があれば、選択肢を広げ、食事・飲む物を楽しみながらダイエットが出来ます。
そして、カロリーが低いものを選ぶことで、体はどんどん変わっていきます。
食べる物・飲む物をしっかり管理して、ダイエットを成功させましょう!
野菜ジュースと効果的なダイエットまとめ
いかがでしたでしょうか?
ダイエットに効果的と思って、積極的に野菜ジュースを飲んでいた人にとってはショックだったかもしれません。
しかし、ダイエットで本当に大切なポイントが分かったことで、効果的なダイエットを実践できると思います。
ダイエット中に野菜ジュースを飲んでも大丈夫ですが、ほぼゼロカロリーのものを選ぶ方が、カロリーを抑えやすくなります。
摂取カロリーを抑え、摂取カロリー<消費カロリーの状態を作れば、体はどんどん変わっていきます。
カロリーというダイエットの本質を押さえ、効果的なダイエットを実践して、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● 野菜ジュースにダイエット効果はない
● 野菜ジュースを飲む時は、カロリーが低いものを選ぶ
● 飲み物のカロリーをほぼゼロにすることが、ダイエットに成功するコツ
● コーヒー・ストレートティ・ゼロカロリーサイダーなど、カロリーがほとんどない飲み物は色々あり、自由に選べる