バランスボールで効果的にダイエットする正しい使い方!

バランスボールダイエット

バランスボールはダイエットに効果的と言われていて、ジムや家庭で使っている人も多いと思います。

バランスボールで行う腹筋や腕立て伏せなど、いろいろな使い方が紹介されています。

しかし、バランスボールの使い方を間違えると、ダイエット効果はほとんどなく、体は変わらずに終わってしまいます。

努力をしているのに体が変わらないことがないように、バランスボールの正しい使い方と、効果的なダイエット方法を紹介します!

この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。

(ダイエットの結果には個人差があります)

1.バランスボールのダイエット効果の5つの真相

バランスボールは、ダイエットに効果的とよく紹介されます。

また、体幹を効果的に鍛えられるなど、筋トレやエクササイズの効果を高めるとも言われています。

雑誌やネットの記事で紹介されるほか、バランスボールを推奨するトレーナーもいます。

しかし、バランスボールの正しい効果・使い方は、ほとんど知られていません

まずは、トレーナーも知らない、バランスボールの本当の効果をお伝えします。

1.1インナーマッスルを鍛えて代謝アップ

バランスボールでインナーマッスルを鍛える

バランスボールでトレーニングやエクササイズをすると、インナーマッスルが鍛えられて、代謝がアップすると言われます。

確かに、バランスボールでトレーニングすると、インナーマッスルが鍛えられることもあります。

そして、インナーマッスルを鍛えて大きくすると、代謝もアップします。

しかし、インナーマッスルの代謝アップ効果で痩せるというのは、まず不可能です。

インナーマッスルというのは、他の筋肉の下に隠れている、小さな筋肉のことです。

動きの細かい調整などをする機能があります。

そして、大きな筋肉は、大胸筋・大腿四頭筋(太ももの筋肉)などのように、体の表面にあります。

もともと小さなインナーマッスルを鍛えても、大して筋肉の量は変わらず、代謝も変わりません。

また、他の筋肉の下にある筋肉なので、鍛えても体のラインは変わりません。

そのため、インナーマッスルにはボディメイク効果もないのです。

ダイエットで「インナーマッスル」という言葉を聞いたら、まず意味のない情報と思っていただければ大丈夫です。

プレズ<Plez>のダイエット・筋トレ方法では、意識してインナーマッスルを鍛える必要はありません。

1.2骨盤を矯正して代謝アップ

バランスボールで骨盤矯正

バランスボールでは、骨盤が矯正されて、代謝をアップすると言われます。

「骨盤を矯正するとダイエットに効果的」という情報はよく目にしますが、実際には、骨盤矯正はダイエットに必要ありません

ダイエットに効果がないからです。

骨盤を矯正すると、血流が良くなったり、姿勢が良くなることで、代謝がアップすると言われます。

ダイエットでいう代謝とは、カロリー消費のことです。

そして、骨盤を矯正しても、特に消費カロリーは上がりません

仮に血流が良くなっても、エネルギーを作る必要がなければ、消費カロリーは上がりません。

そして、姿勢が良くなっても、消費カロリーはほとんど変わりません。

そもそも、立つ・座るなどで、姿勢を維持するために使っているカロリーは、1時間で10~30kcal程度とわずかです。

姿勢が変わったとしても、いきなり100kcalに上がったりしません。

骨盤矯正で足腰が絶好調になり、歩く量が劇的に増えない限り、消費カロリーはほとんど変わらないのです。

参考記事:骨盤矯正ダイエットの真実&効果的に痩せる方法!

1.3バランスボールエクササイズで消費カロリー向上

バランスボールのエクササイズ

バランスボールを使ったエクササイズでは、「バランスを取るために自然と筋肉を使ってカロリー消費が上がり、ダイエットに効果的」と言われます。

バランスを取るために筋肉を使い、それによってカロリーを消費することは間違っていません。

しかし、具体的な消費カロリーを考えると、バランスボールを使ったエクササイズはかなりダイエット効果が低いことが分かります。

消費カロリーは、メッツという運動の強度と、体重・運動時間からおおよその値を計算できます。

計算式:体重(kg)×(メッツ-1)×時間(h)

メッツ一覧表:国立健康・栄養研究所-身体活動のメッツ(METs)表

バランスボールを使ったエクササイズのメッツは、2.8です。
(コード:02112)

体重50kgの人が1時間エクササイズをすると、

50kg×(2.8-1)×1h=90kcalとなります。

体脂肪を1kg落とすには、7,000~7,500kcalぐらい消費する必要があるので、バランスボールで約80時間のエクササイズが必要となります。

これは、ちょっと現実的な時間ではありませんね。

ちなみに、体重50kgの人の場合、1時間10kmペースのランニングでも、14時間(140km)も必要です。

運動で痩せるのは、かなり非効率なのです。

しかも、バランスボールを使ったエクササイズは、体を動かす量が少なく、全体としての運動量は高くありません。

また、単にバランスボールに座るだけでは、エクササイズよりもはるかに消費カロリーは下がります。

バランスボールに座ることは、椅子に座るよりは効果がありますが、見た目を変えるほどの効果はないのです。

1.4バランスボールで体幹を鍛えて代謝アップ 

バランスボールで体幹を鍛える

「バランスボールは体幹を鍛えられるので、代謝アップに効果的」と言われることもあります。

体幹とは、腹筋や脊柱起立筋(背骨周りの筋肉)など、お腹・胴回りの筋肉を指します。

確かに、バランスボールでは、バランスを取るためにこれらの筋肉を使います。

しかし、インナーマッスルと同様、体幹を鍛えても、大してダイエット効果はありません

腹筋などは、インナーマッスルよりも大きな筋肉です。

そのため、鍛えたときに筋肉が増える量も、インナーマッスルより多くなります。

しかし、そもそも、筋肉を付けて上がる代謝はわずかなのです。

「筋肉を付けて基礎代謝を上げて痩せる」というのは、ダイエット・フィットネスの常識のようにもなっています。

ところが、「具体的にどれぐらい基礎代謝が上がるか」ということは、ほとんど紹介されません。

実は、やっと筋肉を1kgつけて、上がる基礎代謝はわずか10~30kcal程度なのです。

根拠論文:The underappreciated role of muscle in health and disease.

長期的に見て、太りにくい体を作るには効果的です。

しかし、短期間で見た目を変えることはできません。

また、バランスボールを使った筋トレは、体幹の使用は増えますが、目的の筋肉の使用は減る傾向にあります。

根拠論文:Muscle activation patterns while lifting stable and unstable loads on stable and unstable surfaces.

例えば、バランスボールを使ってベンチプレスやショルダープレスをすると、腹筋の使用は増えても、胸や肩の使用は下がることがあります。

ちなみに、体幹の筋肉を鍛えたい場合、バランスボールよりも、デッドリフトという地面からウエイトを引き上げる種目やウエイトを使うスクワットの方が、はるかに効果的です。

1.5バランスボールでくびれが出来る

バランスボールでくびれが出来る

「バランスボールを使うと、体幹の筋肉を使うので、部分痩せをしてくびれを作る効果がある」と言われることがあります。

トレーナーでも、「筋肉を動かした部位の脂肪が減る」と勘違いしている人が多くいます。

実際は、筋肉を動かした部位の脂肪が減るわけではなく、脂肪は全身まんべんなく減っていきます

筋肉を動かす時に使う脂肪は、血液によって運ばれてきた、全身の体脂肪だからです。

腹筋を使ったからと言って、お腹周りの脂肪が減るわけでも、くびれが出来るわけでもないのです。

ちなみに、くびれの部分にある腹斜筋という筋肉が大きくなると、くびれは減っていきます。

くびれと腹斜筋

くびれを作りたい場合は、むしろ、腹斜筋は鍛えない方が効果的です。

部分痩せというのは基本的にできませんが、全身の体脂肪を落としていくことで、痩せたい箇所の脂肪も自然と減っていきます

部分痩せを狙って、そこの部分を動かしたりマッサージをしても、体は変わらずに終わってしまいます。

一方、ダイエットをして全身の体脂肪を落としていけば、目的の箇所も痩せて、キレイなスタイルを作れます。

2.バランスボールの正しい使い方

バランスボールの正しい使い方

バランスボールはダイエットに効果的と言われ、いろいろな使い方が紹介されています。

しかし、実際は、バランスボールにほとんどダイエット効果はないのです。

バランスボールの本当の効果は、その名の通り、バランス能力の向上にあります。

そのため、サーフィンなど、バランス能力が大事なスポーツのパフォーマンスを高めるには、効果的な器具です。

一方、ダイエットにバランス能力は全く必要ありません。

ダイエットのためのエクササイズで必要なのは、唯一、カロリー消費です。

バランスボールは大して消費カロリーを高めないので、ダイエットには必要ありません。

ダイエットでの正しいバランスボールの使い方は、バランスボールを使わないことです。

効果的なダイエットをするのに、バランスボールなどの器具は必要ありません。

プレズ<Plez>のダイエット方法では、器具やサプリメントなど使わずに痩せることが出来ます。

3.効果的なダイエット方法

効果的なダイエット方法

ダイエットで最も重要なことは、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。

食事で摂るカロリーを体が使うカロリーより少なくすると、不足分のエネルギーを体脂肪から使って痩せていきます。

バランスボールを使ったエクササイズは、消費カロリーを高めるので、ダイエットに効果はあります。

しかし、上がる消費カロリーが少ないので、ダイエット効果も低いのです。

効果的にダイエットを行うには、食事のカロリーを抑えるようにしましょう。

食事のカロリーを抑えて摂取カロリー<消費カロリーにすると、体脂肪は自然と減っていきます。

ダイエットのコツは、食事の量を減らしてカロリーを抑えるのではなく、食べる物を低カロリーのものに変えることです。

そうすれば、食べる量を減らさずにダイエットが出来ます。

参考記事:ダイエットを成功に導く低カロリーの食品39選!

4.バランスボールを使わないダイエット

バランスボールを使わないダイエット

バランスボールに限らず、運動はかなり効果が低いダイエット方法です。

バランスボールのエクササイズ1時間分や、ウォーキング1時間分のダイエット効果は、コーラ200~300mlを水やお茶・ブラックコーヒーに変えるぐらいの効果です。

逆に言うと、摂取カロリーを抑えることは、運動よりもはるかに効果的なのです。

そして、ダイエットに運動は必須ではありません。

歩く・立つ・体温を作る・心肺の活動などで、体脂肪を使っています。

日常生活が有酸素活動なのです。

そのため、運動をしなくても、食事を変えるだけでダイエットができます。

バランスボールを使ったエクササイズをするよりも、食事を管理する方が、効果的で確実にダイエットに成功できます。

参考記事:運動のダイエット効果の真相&楽しく痩せる運動方法!

バランスボールと効果的なダイエットまとめ

バランスボールと効果的なダイエット

いかがでしたでしょうか?

バランスボールに効果があると思って、家やジムで使っていた人にとっては、ショックだったかもしれません。

しかし、バランスボールの本当の効果を知ったことで、効果の高いダイエットを実践できるようになると思います。

正しい知識を持って、正しい方向に努力をすれば、体は確実に変わっていきます。

効果的なダイエットを実践して、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!

この記事のポイントまとめ

 バランスボールにダイエット効果はほとんどない

 バランスボールの本当の効果は、バランス能力を高めること

 食事を変えて摂取カロリーを抑えるのが、効果的なダイエット

 バランスボールを使わなくても、カロリーを抑えれば、ダイエットに成功できる

 

 プレズ<Plez>

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