ウエストは、目的によって測り方が変わります。
特に、ダイエットのためのウエストの測り方には、いくつかポイントがあります。
測り方を間違えてしまうと、判断が狂ってしまうことがあります。
ポイントを押さえて測っておけば、ダイエットがどれぐらい進んでいるのか、調整が必要か、正確に分かるようになります。
この記事で、ウエストの正しい測り方と、ウエストを細くする効果的なダイエット方法をお伝えします!
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.目的別のウエストの測り方
ウエストの測り方は、目的によって、いくつか方法があります。
ダイエット目的と、服のサイズを把握するためでは、ウエストの測り方は変わってきます。
まずは、目的別のウエストの測り方を紹介します。
1.1健康のための腹囲の測り方
メタボリックシンドロームの判定など、健康目的のための測り定は、他の場合と測る場所が変わります。
この場合、測るのは、ウエストではなく腹囲です。
腹囲の場所
ウエストとは、くびれがある、一番細い部分を指します。
だいたい、おへその5cm上が目安です。
一方、腹囲は、おへそ周りを指します。
腹囲はウエストよりも下の位置で、ウエストよりもサイズが増える部位です。
腹囲の測り方
腹囲は、おへその位置で、地面と平行になるようにメジャーを通して測ります。
立って、軽く息を吐き、リラックスした状態で測ります。
服を挟まず、直接体のサイズを測りましょう。
食後すぐは避けて、空腹のときに測るようにします。
男性で85cm以上、女性で90cm以上が、メタボリックシンドロームの基準の1つです。
詳細(厚生労働省 e-ヘルスネット):メタボリックシンドロームの診断基準
1.2服のサイズのためのウエストの測り方
服のサイズのためにウエストを測る場合は、腹囲と違い、くびれの位置を測るようにしましょう。
この場合も、立った状態で、軽く息を吐いて、リラックスした状態で測ります。
ウエストの位置は、おへその5cm上が目安です。
鏡があれば、正確にウエストの位置を測ることができます。
1.3ダイエットのためのウエストの測り方
ダイエットのためのウエストの測り方は、上の2つとも変わってきます。
ダイエットでは、メタボリックシンドロームの基準や、服のサイズなどに合わせた測り方がある訳ではありません。
そのため、測り方に決まりはありませんが、正確なウエストの測り方を知っていれば、ダイエットを進める上で役に立ちます。
ダイエットで測る場所
ダイエットでは、ウエストの1か所だけでなく、3か所測っておくのがオススメです。
その3か所がこちらです。
● ウエスト(おへその5cm上)
● 腹囲(おへその上)
● 下腹部囲(おへその5cm下)
ダイエットでは、この3か所を測るのがオススメです。
ダイエットでの測り方
ダイエットでは、測る場所だけでなく、測り方も違ってきます。
前提として、大事なことは、いつも同じ状態で測ることです。
最初は満腹の状態で測ったのに、1週間後に空腹の状態で測ると、胃の膨らみがなくなってウエストのサイズが減ります。
しかし、これでは、ダイエットの成果が分からなくなってしまいます。
そのため、いつも同じ状態でウエストを測るようにしましょう。
ウエストの測り方のポイント
ダイエットでは、お腹の3か所を、立った状態で息を吐き、お腹に力を入れて測るようにします。
メタボリックシンドロームの判定などの測り方と違い、お腹に力を入れて測るのがポイントです。
2.ダイエットのためのウエストの測り方
ダイエットでは、少し特殊なウエストの測り方をします。
これは、ダイエットで、ウエストサイズを見る目的に合わせたものです。
特別なウエストの測り方をする理由を、ウエストを測る目的と一緒に見ていきましょう。
2.1ウエストを測る目的
ダイエットでウエストを測る目的は、メタボリックシンドロームの判定ように、何かの基準と照らすためではありません。
ダイエットでウエストを測る目的は、ダイエットの経過を見るためです。
ダイエットがどれぐらい進んでいるかを、数字で見えるようにするために、ウエストを測ります。
ウエストでダイエットをチェック
ダイエットの目標は、痩せてキレイになりたい、好きな服を着たい、自分に自信を持ちたいなど、人によっていろいろあると思います。
目標は人によってそれぞれですが、目標を達成するために共通して必要なのは、体脂肪を落とすことです。
体脂肪を落とすことで、見た目も変わっていきます。
そして、1つ厄介なのは、体脂肪の変化は分かりにくいということです。
体脂肪は、ダイエットを頑張っても、1日に100~150gぐらいしか減りません。
見た目の変化は大事ですが、わずかな変化なので、見た目だけだと正確には分かりにくいのです。
チェックと軌道修正
ダイエットをしていて、順調に体脂肪が減っているなら、そのまま続けても大丈夫です。
しかし、思ったより体脂肪が落ちるペースが遅かったり、全く体脂肪が落ちていなければ、調整が必要です。
この調整をするためには、変化を正確にとらえる必要があります。
しかし、見た目だけでは、なかなか正確な変化は分かりません。
そのため、正確に変化が分かるように、ウエストのサイズを測るのが効果的なのです。
ウエストは体脂肪の変化が出やすいので、ダイエットの成果が分かりやすい部位です。
2.2ダイエットのチェック方法
体重と体脂肪率
ダイエットのチェックのためによく使われるのが、体重と体脂肪率です。
体重と体脂肪率は、体の変化を正確に表すと思われています。
しかし、実際には、ダイエットのチェックの方法として、体重と体脂肪率は問題があります。
ダイエットと体重の変化
体重の変化は、ダイエットで大事な要素です。
体脂肪が減れば、その分体重も減ることになります。
しかし、体脂肪の変化と全く関係なく、体重が動くことがよくあります。
例えば、ダイエットを初めて数日で、一気に1~2kg体重が減ったという経験があるかもしれません。
これは、ほとんどが体脂肪以外の変動です。
体脂肪は、ダイエットを頑張っても1日に100~150gぐらいしか減りません。
ダイエットを初めてすぐは、体の中の水分や糖質、胃腸の内容物が減りやすい状態です。
数日で体脂肪が1~2kg減った場合は、ほとんどが水分や糖質などの影響です。
逆に、食べ過ぎた翌日に1~2kg増えたという場合も、ほとんどが水分などの影響です。
長期的に見れば、体重は体脂肪の動きと連動します。
しかし、数日~2週間では、体脂肪と体重の動きはあまり関係がありません。
そのため、ダイエットの成果をしっかり測るためには、体重だけでなく、ウエストのサイズも測ることが必要です。
ダイエットと体脂肪率
ダイエットをする時に、体脂肪計の体脂肪率を気にしていないでしょうか?
体脂肪率は、ほぼ100%、ジムや家庭用の体脂肪計で測っていると思います。
体脂肪計は、体重や体脂肪率を測るための機械です。
そのため、体脂肪計は、もちろん正確に体脂肪率を測れると思われがちです。
しかし、体脂肪計の体脂肪率は正確ではないのです。
体脂肪計の体脂肪率は、身長・体重・年齢・性別などのデータと、体の電気抵抗によって、インプットしている体脂肪率のテーブルから数値を引っ張っています。
一見合理的なように見えますが、このデータはあまりあてになりません。
体脂肪計の精度
体脂肪計の体脂肪率は、おかしな動きをすることがよくあります。
ダイエットをして、明らかに体脂肪が減っているのに、体脂肪率が増えることもあります。
女性で体脂肪率一桁など、生命を保てないような値が出ることもあります。
ジムに置いてある高価な体脂肪計でも、体脂肪率は正確に測れないのです。
そのため、体脂肪計は、体重計として使えば大丈夫です。
体脂肪計の数値の変化を見て、「痩せているはずなのに体脂肪率が増えている・・・」と落ちこまなくても大丈夫です。
クライアントさんにも、体脂肪計の体脂肪率は無視していただいています。
ダイエットの経過を見るには、見た目やウエストの変化の方がずっと大事で正確です。
参考記事:体脂肪計・体組成計は使うな!痩せる体脂肪率の使い方
ウエストで経過を見る
このように、体重や体脂肪率を見ても、ダイエットの進み具合はなかなか分かりにくいものです。
ダイエットの経過を正確に見るためには、ウエストを測っておくのがオススメです。
1日・2日ではあまり変化が出ないので、1週間~2週間に1回、ウエストを測るのがオススメです。
変化を見て軌道を修正することができ、数字の変化がダイエットをするモチベーションにもなります。
2.3ダイエットでのウエストの測り方
ダイエットのための測り方としては、ウエストは3か所、お腹に力を入れて測るようにします。
これは、ウエストの変化が正確に分かりやすいからです。
ウエストを3か所測る
お腹周りを3か所測っておけば、ダイエットの進み具合が分かりやすくなります。
人によって、へそ周りの脂肪が減りやすかったり、ウエストが変化しやすく下腹部が変化しにくいなど、変化の具合が多少違います。
変化が出やすい・出にくい箇所があっても、3か所測っておけば変化をとらえやすくなります。
お腹に力を入れて測る
お腹に力を入れてウエストを測る方が、リラックスして測るより、経過が正確に分かります。
リラックスした状態だと、多少ですが、日や時間によってブレが出やすくなります。
お腹に力を入れてウエストを測っておけば、ブレが出にくく、体脂肪の変化を正確に測れます。
お腹をひっこめるのではなく、腹筋に力を入れて測るようにしましょう。
3.ウエストを細くする方法
ダイエットでの正確なウエストの測り方と、ダイエットの進み具合を把握する方法が分かったと思います。
それでは、次に、ウエストを細くするダイエット方法を紹介します。
お腹周りの体脂肪が減っていけば、ウエストは自然と細くなっていきます。
ダイエットは難しいものではありません。
ダイエットの本質を理解して実践すれば、確実に成功できるものです。
3.1ウエストを細くするダイエット
ダイエットの本質は、カロリーです。
摂取カロリー<消費カロリーにすることで、体脂肪は減っていきます。
この状態を作ることが、プレズ<Plez>が提唱しているダイエットの本質です。
体脂肪はカロリーのカタマリなので、摂取カロリー<消費カロリーにすれば、不足したカロリーを体脂肪から使って痩せていくのです。
内臓脂肪やお腹の皮下脂肪が落ちていけば、ウエストも自然と細くなっていきます。
ウエストの部分痩せ
特にウエストを細くしたいという場合、ウエストの部分痩せが出来れば理想です。
しかし、基本的に、部分痩せというのは出来ません。
マッサージやストレッチをしても、特に部分痩せ効果はないのです。
部分痩せをしようとしても、その努力は、残念ながらムダに終わってしまいます。
摂取カロリー<消費カロリーにすれば、体脂肪は自然に落ちていきます。
部分痩せのための努力は特に必要なく、摂取カロリー<消費カロリーにすることで、ウエストは自然と細くなっていきます。
プレズ<Plez>では、特にウエストの部分痩せというものは行っていません。
それでも、体脂肪を落としたクライアントさんは、その分ウエストもしっかり細くなっています。
参考記事:ぽっこりお腹を解決する3つのダイエット&筋トレ方法!
3.2筋肉とウエスト
腹筋と体脂肪
ウエストを細くするためには、腹筋運動などの筋トレが効果的というイメージがあるかもしれません。
しかし、腹筋の筋トレには、特にウエストを細くする効果はありません。
部分痩せが出来ないように、腹筋をしても、特にお腹周りの脂肪は落ちません。
ウエストを細くするために大事なのは、摂取カロリー<消費カロリーにして、体脂肪を落とすことです。
参考記事:脂肪燃焼の7つの誤解を解消&効果的なダイエット方法!
腹筋とウエストの筋肉
腹筋の筋トレは、体脂肪を落とすためには必要ありません。
そして、筋トレをして、筋肉が引き締まって細くなるということもありません。
筋トレは、むしろ、筋肉を大きく太くする行為です。
特に、女性の場合、腹斜筋という脇腹の筋肉は鍛えない方がオススメです。
腹斜筋が大きくなると、くびれが減ってしまいます。
少し筋トレをしていきなりムキムキになることはありませんが、ずっと続けていると、腹斜筋もだんだん大きく太くなっていきます。
ウエストを細くしてくびれを作るためには、腹斜筋は鍛えない方がオススメです。
くびれを作るためには、筋トレよりも、体脂肪を落とすことが大切です。
男性の場合、腹斜筋を鍛えるかは好み次第です。
イメージでいうと、腹斜筋が細いとシュッとした印象になり、腹斜筋が大きいと、ガッシリした印象になります。
筋トレは、体脂肪を落としたり、引き締めるためではなく、筋肉によるボディメイクを考えて行いましょう。
参考記事:誰でも効率的にシックスパックを作れる食事&筋トレ方法!
ウエストの測り方とウエストを細くする方法まとめ
ウエストの測り方は、目的によって変わります。
ダイエットの場合、ウエストは、ダイエットの進み具合を見るために測ります。
ダイエットでは、経過が分かりやすいように、毎回同じ状態で、お腹の3か所を、腹筋に力を入れて測ります。
そして、ウエストを細くするのに効果的なのは、食事を変えて摂取カロリーを抑え、体脂肪を落とすことです。
部分痩せはできませんが、全身の体脂肪を落としていくことで、ウエストも自然に細くなっていきます。
ダイエットは、コツが分かれば、難しいことではありません。
効果的なダイエット方法を実践して、健康な体とキレイなウエストラインを手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● ウエストの測り方は、診断・服のサイズ・ダイエットによって違う
● ダイエットでのウエストの測り方は、お腹を3か所、腹筋に力を入れる
● 摂取カロリー<消費カロリーにして体脂肪を落とせば、ウエストは細くなる
● 食事のカロリーを抑えのが、体脂肪を落とすのに効果的
プレズ<Plez>のコンサルタントがウエスト痩せをサポート!