夕食抜きダイエットの効果的なやり方と、夕食を抜いて痩せる本当の理由を紹介します。
なぜ夕食を抜くと痩せるかを理解すると、夜に食事をしても痩せる方法が分かります。
実際に、プレズ<Plez>のクライアントさんはほぼ全員夜に食事をしていて、2ヶ月で平均6kg痩せています。
この記事で、夕食抜きダイエットの方法だけでなく、夜に食事をしながら痩せる方法が分かります。
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.夕食抜きダイエットのやり方
夕食抜きダイエットのやり方は非常にシンプルです。
文字通り、夕食を抜くだけです。
やることはたった1つですが、多くの場合、夕食を抜くと痩せることが出来ます。
ただし、夕食抜きダイエットに特別なダイエット効果があるわけではありません。
夕食抜きダイエットの正しい効果を知っていれば、夜に食べてもダイエットをする方法が分かります。
2.夕食抜きダイエットで痩せる理由
夕食抜きダイエットのやり方自体は簡単です。
そして、痩せる理由も非常にシンプルです。
ところが、よく目にする、痩せる理由についての説明は、間違っているものがほとんどです。
夕食を抜くと痩せる理由を正しく理解すると、夜に食事をしても痩せる方法が分かります。
2.1夕食抜きダイエットで痩せる本当の理由
夕食抜きダイエットで痩せる理由は、摂取カロリーが減るからです。
他に理由はありません。
ほとんどの人は、夕食で多くのカロリーを摂っています。
これがゼロになれば、摂取カロリーが大きく減るため、痩せられます。
2.2夜に食べてもダイエットできる
夕食抜きダイエットでは、「夜に食べると太るため、夕食を食べないのが効果的」という説明をよく目にします。
しかし、これは完全に間違っています。
夜、特に寝る前に食べないのはダイエットの鉄則のようにもなっていますが、特に気にしなくて大丈夫です。
同じものであれば、朝食べても夜寝る前に食べても、ダイエット効果は同じです。
ダイエット効果はカロリー次第
同じものであれば、夜に食べても朝に食べてもダイエット効果は同じです。
もちろん、夜に食べて、摂取カロリーが増えるならダイエットにはマイナスです。
ただ、18時に食べる予定だった食事が寝る直前の11時になったのなら、ガマンせずに食べて大丈夫です。
食べる時間が変わるだけなら、それが原因で太ることはありません。
同様に、同じ分だけカロリーを減らせるなら、朝のカロリーを減らしても夜のカロリーを減らしても、ダイエット効果は同じです。
ダイエットはカロリー次第なので、他の食事のカロリーを減らせるなら、夕食を食べても大丈夫です。
夕食抜きをずっと続けるより、どの食事のカロリーを減らしても良いという方が、圧倒的に選択肢が広がって自由に食事ができます。
2.3夜に食べると太るのは間違い
夜に食べると太るという説明は間違っていますので、騙されないように注意しましょう。
夜に食べると太るということについて、よくある説明はこの2つです。
● 夜はカロリーの吸収率が良いので、そのタイミングで食べると太る
● 寝ている時はカロリー消費が減るので、寝る前に食べると、食事のカロリーが消費されずに体脂肪になる
一見合理的にも見えますが、2つとも間違った説明です。
それぞれ、正しい説明を紹介していきます。
カロリーの吸収率は変わらない
カロリーの吸収率は時間では変わりません。
カロリーの吸収率は約95%です。
これはほとんど個人差もなく、時間によっても変わりません。
夜寝る前に食べても同じ
寝る前に食事をすると、カロリーが消費されずに体脂肪になるというのは、一時点だけを見てしまっている説明です。
確かに、寝る前に食べると、食事→体脂肪に変換される量は増えます。
しかし、食事の前にすでに体脂肪を使っているので、体脂肪のトータルは早い時間に食べた場合と同じです。
少し分かりにくいと思いますので、数字を使って考えてみましょう。
● 18時に食べる場合
● 24時に食べる場合
この2つを比べてみます。
● 食事:600kcal
● 18時→24時の消費カロリー:600kcal
● 寝ている間の消費カロリー:ゼロ
● カロリーは全て脂肪
として考えます。
(実際は、寝ている間もカロリー消費はあります。)
● 18時に食べる場合
18時に食べた600kcalは、24時までに消費されるので、体脂肪にはなりません。
● 24時に食べる場合
24時に食べた600kcalは消費されず、体脂肪になります。
しかし、18時→24時の間にすでに600kcal分の体脂肪を使っています。
食事の時間が遅い場合、食事までに既に体脂肪が△600kcalになっています。
そのため、食事→体脂肪の変換が増えても、トータルの体脂肪は変わりません。
大事なのはいくらカロリーを摂るかで、摂る時間ではないのです。
2.4夕食を抜くと食事回数が減って吸収が良くなる?
夕食を抜くと、体が体脂肪をため込もうと食事の吸収が良くなって、逆に太るという情報もあります。
これは、先ほどの説明を思い出していただくと、間違いということが分かります。
カロリーの吸収率は約95%です。
食事の回数が減ったからと言って、カロリーの吸収率は増えません。
力士の食事が1日2食であることを挙げて、食事回数を減らすと太るという情報がありますが、回数は無関係です。
力士の体脂肪が多いのは、一般人の3~4倍のカロリーを摂っているからです。
大事なのはあくまでも摂取カロリーで、食事の回数や時間ではありません。
参考記事:ダイエットで朝ごはんはこう食べる!痩せる朝食の食べ方
3.夕食抜きダイエットと体重の動き
夕食抜きダイエットでは、多くの場合、体重も体脂肪も落ちます。
しかし、体脂肪が減らなくても体重が落ちる「体重のワナ」があります。
この体重のワナは、ダイエットを失敗したり、モチベーションを落としてダイエットを止めてしまう原因にもなります。
3.1夕食抜きダイエットの体重のワナ
夕食を抜いた場合、すぐに体重が1~2kg落ちることがあります。
これは、体脂肪が落ちたわけではありません。
体脂肪は、多くても1日に100g~150gぐらいしか減りません。
ではなぜ夕食を抜くとすぐに体重が落ちるかというと、体水分など、体脂肪以外のものがすぐに減るからです。
夕食を抜いてすぐに減るもの
体の中には400~500gほどの糖質を貯めています。
糖質と結びつく水分と合わせると、1.5~2kgぐらいの重さになります。
夜に食事をしないと、翌朝には、この体内の糖質をほとんど使い切ります。
その結果、水分と糖質が減って、体重が1~2kg落ちるのです。
また、夕食を抜くと夜に摂る食事や水分が減ります。
そうすると、体水分や胃腸の内容物が減り、体重が落ちます。
ダイエット=体脂肪が減る≠体重が減る
夕食抜きダイエットですぐに体重が1~2kg落ちるのは、水分などによる一時的な変化です。
実際にクライアントさんでも、夜にほとんど食べなかった翌朝に体重が2kg減ったり、夜に食べすぎた翌朝に2kg増えることがあります。
これは、体脂肪が減ったり増えたりしたわけではありません。
体水分を減らすのは、ボクサーの計量には有効です。
しかし、見た目は変わらないので、ダイエットでは気にする必要はありません。
夕食を抜くとすぐに体重が落ちて、すごいダイエット効果があるように思ってしまいますが、これは体重のワナなのです。
参考記事:ダイエットに成功する体重の使い方、完全マニュアル!
3.2夕食抜きダイエットの停滞を乗り越える
夕食抜きダイエットでは、始めてすぐに体重が1~2kg落ちることがよくあります。
この影響で、しばらくするとダイエットが停滞したと思ってしまいがちです。
夕食抜きダイエットで停滞する理由
夕食を抜いてすぐに体重が落ちるのは、一時的に体水分などが減ったからです。
そして、1日で1~2kg減ったから3日で3~6kg減るというものではありません。
1~2kg減ったらそれで終わりです。
一方で、1日に減る体脂肪は多くて100~150gぐらいです。
そのため、体重ばかりを見てしまうと、 「すぐに1~2kg痩せたのに、続けても体重が停滞して痩せない」 と思ってしまいます。
体重の変化がゆっくりになるのは、水分などと体脂肪の落ちるペースが違うからです。
体重の落ちるペースがゆっくりになったからと言って、ダイエットの効果が無くなったわけではありません。
体脂肪は、初めからゆっくりとしたペースでしか減っていないのです。
努力しても痩せないと思ってしまうと、モチベーションを保ちづらく、ダイエットを続けるのは難しくなります。
ダイエットを継続する
体脂肪が減るペースが1日に100~150gというと少なく感じるかもしれません。
しかし、1ヶ月続けると3~4.5kgの体脂肪を減らすことができます。
3kg体脂肪が減れば、人が見ても痩せたと分かるぐらい体が変わります。
ダイエットを続けていくと、体脂肪はゆっくりと着実に減っていきます。
見た目の変化を大切にし、体重を見るときは、1週間・1ヶ月単位での変化を見るようにしましょう。
そうすると、最初にぬか喜びしてしまって後でガッカリし、ダイエットを止めることもなくなります。
プレズ<Plez>でも、体重は短期間の変化を気にせず、中・長期的な変化を見るように指導をしています。
参考記事:トレーナーも知らないダイエットの停滞期の乗り越え方!
3.3リバウンドをしない夕食抜きダイエット
夕食抜きダイエットでは、2つの要因でリバウンドすることがあります。
1つは気にしなくて良いもの、もう1つは少し注意が必要なものです。
リバウンドをする仕組みを知って、リバウンドを防ぎましょう。
水分によるリバウンド
夕食抜きダイエットを完了して夕食を摂るようになると、体重がすぐに1~2kg増えることがあります。
これは、夕食を抜いて減っていた水分などが戻るだけです。
もともと体脂肪が減らずに落ちた体重が、体脂肪が増えずに戻るだけです。
体重が少しリバウンドしても、体脂肪がリバウンドした訳ではありません。
体脂肪を落としていれば見た目も変化しています。
体重も、体脂肪が落ちた分はしっかりと減っています。
夕食を食べることによるリバウンド
夕食抜きダイエットで痩せた後、夕食を食べるようにすると、リバウンドする可能性があります。
どんなダイエットにも共通ですが、痩せた後に元の食事・生活に戻すと、遅かれ早かれ元の体脂肪・体重に戻ります。
これを防ぐには、ダイエット前よりも少しだけ食事のカロリーを減らすか、カラダを動かすことです。
目安としては、体重が1kg減るごとに15~20kcalです。
ずっと、夜に食事をしてはいけない訳ではありません。
夕食や他の食事のカロリーを少し減らすか、少し体を動かせば大丈夫です。
ダイエットでしっかり体脂肪を落としていれば、以前より少し食事に気を付けるだけで、リバウンドは防げます。
参考記事:リバウンドの3つの原因を解明&リバウンドしないダイエット
4.夕食抜きダイエットのメリット・デメリット
夕食抜きダイエットにはメリットとデメリットがあります。
それぞれ正しく理解して、夕食抜きをうまく取り入れながら、自由で楽しくダイエットをしましょう。
4.1夕食抜きダイエットのメリット
夕食抜きダイエットのメリットは、なんといっても痩せやすいことです。
ほとんどの人は夕食で多くのカロリーを摂っているので、夕食を抜くことでカロリーを大きくカットできます。
そして、やり方は夕食を抜くだけという非常にシンプルなものです。
4.2夕食抜きダイエットのデメリット
夕食抜きダイエットにはデメリットもあります。
デメリットも理解して、上手くダイエットに取り入れましょう。
他の食事のカロリーを増やすと痩せない
夕食を抜いてカロリーを減らしても、その他の食事のカロリーが増えると痩せません。
例えば、翌朝にお腹が空いて朝食をたくさん食べて、トータルのカロリーが減らなければ、痩せません。
結局、ダイエットはカロリー次第なので、トータルのカロリーに気を付けましょう。
夕食抜きはストレス
ほとんどの人にとって、夕食は1日の中で一番楽しみが大きい食事だと思います。
その夕食を丸々カットするというのはツラいものです。
1日2日やたまに実践するのなら続けられても、1~2ヶ月続けるのは精神的にキツいものがあります。
夕食抜きは人付き合いが難しい
夕食をカットすると、夜に飲み会や友人と食事に行くことができなくなります。
夜に家族と一緒に食事をすることもできなくなります。
夜に食事をしないとなると、日常生活を変えないといけない可能性が高くあります。
夕食抜きダイエットはやり方自体は簡単ですが、続けるのが難しいダイエット方法です。
参考記事:確実に体脂肪が落ちるファスティング(断食)ダイエット!
5.夕食を食べてもダイエットする方法
夕食抜きダイエットは痩せやすい反面、続けるのが難しい方法です。
しかし、夕食を抜いて痩せる理由とダイエットの本質を理解すれば、夕食抜きを上手く取り入れて、夜に食事をしながら痩せることができます。
5.1ダイエットの本質
ダイエットで最も大事なのは、摂取カロリー<消費カロリーにすることです。
摂取カロリーは食事から摂るエネルギー、消費カロリーは身体が使っているエネルギーです。
カラダに入るエネルギーを、使って出ていくエネルギーより少なくすれば、体脂肪は自然と減っていきます。
夕食を食べるダイエット
夕食抜きダイエットは、摂取カロリーが多い夕食を抜くことで、カロリーを減らして痩せる方法です。
夕食を抜くことに、カロリーが減る以上のダイエット効果はありません。
逆に言うと、夕食を抜くことは、摂取カロリーを減らす方法の1つに過ぎません。
カロリーの低い夕食を食べたり、朝食や間食のカロリーを減らすことも、ダイエットに効果的です。
朝食を500kcal減らしても夕食を500kcal減らしても、運動で500kcal消費しても、ダイエット効果は同じです。
夕食を食べていても、摂取カロリー<消費カロリーになれば痩せられます。
プレズ<Plez>のダイエット指導でマンツーマン指導をするクライアントさんも、夕食を食べながらダイエットに成功されています。
5.2自由にダイエットをする方法
夕食を抜いて痩せる理由とダイエットの本質が分かると、自由に食事をすることができます。
自由に食事を調整する
痩せるためには摂取カロリーさえ減らせれば良いと分かると、食事を自由に調整できます。
夕食を抜くことも、夜に食事をしながら他のカロリーを減らして痩せることもできます。
● 間食でスイーツをたくさん食べたいから、今日は夕食を抜く
● 夜は家族で食事をするから、今日は間食をカットする
● 夜に飲み会があるから、今日は日中のカロリーを減らして、飲み会を楽しむ
このように、スケジュールや気分によって自由に食事ができます。
「ダイエットをしているから人付き合いができない」という心配もありません。
● 寝る前に食べると寝つきが悪くなるなら、夜はあまり食べない
● お腹が空いていると寝られないなら、夜はしっかり食べる
このように、体調や健康面から食事を調整することもできます。
ラクにダイエットをする方法
摂取カロリーを減らすというと、キツイ食事制限を連想するかもしれません。
しかし、知識とアイデア次第で、カロリーはガマンせずに抑えられます。
例えば、牛肉をバラ→モモに変えてみます。
すると、カロリーを約60%もカットできます。
また、ミルクティーをストレートティーに変えてみます。
これだけで、カロリーをほとんどゼロに出来たりします。
カロリーが高いものをカロリーが低いものに少し変えるだけで、ダイエットは成功できます。
夕食を抜くことは効果的なダイエット方法ですが、方法の1つに過ぎません。
ラクにカロリーを減らす方法はたくさんあるので、自由に楽しくダイエットをしましょう。
自由なダイエットの実践
ダイエットは、自由で楽しく出来るものです。
夕食を抜いて痩せることもできますし、夕食を食べながら他の食事のカロリーを減らして痩せることもできます。
夕食を抜いて痩せる理由・ダイエットの本質を理解すれば、人付き合いを大切にしながら、ラクで確実に痩せることができます。
自由に楽しくダイエットを実践して、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
気になることがあったので、質問させていただきます。
例えば、食べ過ぎてしまい摂取カロリーを消費カロリーよりも800kcal多く摂ってしまったとします。
1日の消費カロリーが1700kcalの私が翌日の摂取カロリーを1000kcalだけにしたとしても、2日間で考えると摂取カロリーの方が多くなってしまうため体脂肪は減らないということでしょうか?
くまさま
コメントありがとうございます!
ダイエットでは、期間トータルでのカロリーバランスが最重要で、
2日トータルで摂取カロリー>消費カロリーだと、体脂肪は減らない形になります。
逆、1日摂取カロリー>消費カロリーになったとしても、期間のトータルで摂取カロリー<消費カロリーを作れば、体脂肪を落とすことが出来ます。