ジョギングは代表的な有酸素運動で、ダイエットに取り入れている人も多い運動です。
確かに、ジョギングはダイエット効果があります。
しかし、ジョギングの本当の効果を知っていないと、努力をしても体は変わらずに終わってしまいます。
ジョギングの本当の効果と、効果的なジョギングの取り入れ方をお伝えします!
この記事は、科学的な知見とトレーナーや医師への指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.ジョギングの消費カロリー
ジョギングの消費カロリーは簡単に計算できます。
ジョギングの消費カロリーは、体重(kg)に走った距離(km)をかけることで計算できます。
例)体重50kgの人が4km走った場合
50kg×4km=200kcal
このように、走った距離が分かれば、簡単に消費カロリーが分かります。
ジョギングでは、同じ距離を走れば、走るスピードはそれほど影響はありません。
もちろん、同じ距離を走るにしても、ゆっくり走ると、その分時間はかかります。
1.2ジョギングの時間と消費カロリー
ウォーキングの消費カロリーは、体重と走った距離を基に、簡単に計算することができます。
しかし、何km走ったか分からない場合もあると思います。
その場合は、体重と速さと時間から、おおよその消費カロリーが分かります。
体重に、速さの係数と走った時間(h)をかけることで、消費カロリーを計算できます。
速さ | 係数 |
---|---|
ゆっくり (6.5km/h) | 5 |
普通 (8km/h) | 7 |
速い (10km/h) | 9 |
例)体重50kgの人が普通の速さ(8km/h)で30分走った場合
50kg×7×0.5h=175kcal
体重50kg×距離4km=200kcalと少し差は出ますが、おおよそ同じ計算結果になります。
● ジョギングの消費カロリー自動計算フォーム
消費カロリー計算の注意点
ダイエット効果は、高ければ高いほどうれしいものです。
そのため、消費カロリーを計算するとき、走った距離や速さを、ついつい多めに見積もってしまいがちなものです。
走った距離や、どれぐらいの速さで走ったか考えるとき、過大評価しないように気を付けましょう。
ジョギングの効果を過剰に考えてしまうと、期待したより痩せないということになってしまいます。
消費カロリーを計算するときは、出来るだけ客観的に計算するようにしましょう。
参考記事:消費カロリーの正確な計算方法&効果的なダイエット法!
2.ジョギングの脂肪燃焼効果
ジョギングはダイエット効果のある運動です。
ダイエット効果があるということは、もちろん、体脂肪を燃焼する効果があるということです。
しかし、よく言われるジョギングの体脂肪燃焼には、かなり間違った情報が混じっています。
間違った情報を信じてしまうと、ムダな努力をしてしまったり、わざわざジョギングの効果を下げてしまうことがあります。
ダイエット効果の高いジョギングを実践できるように、ジョギングの正しい脂肪燃焼効果を紹介します。
2.1ジョギングの脂肪燃焼率
ジョギングの脂肪燃焼効果について、よくある誤解が、【脂肪燃焼率を高めると効果的】というものです。
脂肪燃焼率とは、どれだけ脂肪からエネルギーを使っているかという割合です。
ダイエットは体脂肪を減らすのが目的なので、当然、脂肪燃焼率は高い方が良さそうな気がします。
しかし、実際は、脂肪燃焼率はダイエットと関係ないのです。
脂肪燃焼率とダイエット効果
ジョギングの脂肪燃焼率が高いと、当然、脂肪を多く使います。
体脂肪はエネルギーとして使うことで減っていきます。
そのため、脂肪燃焼率が高い方が、体脂肪が減ります。
しかし、体脂肪が多く減るのは、運動をしている時点だけなのです。
トータルで見ると、脂肪燃焼率と体脂肪の減少は関係がないのです。
体にあるエネルギー
体の中にある物質の中で、エネルギーとして使われるのは、主に糖質と脂質です。
体の中の糖質と脂質には、1つ大きな違いがあります。
それは、標準的な量が決まっているかいないかです。
体の中の糖質は、400~500gぐらいです。
糖質は短期間で増えたり減ったりしますが、すぐに標準的な量に戻ります。
1日で空っぽになったりしますが、食事をすると、すぐにまた400~500gに戻ります。
体脂肪の変化
一方、体脂肪は、標準的な量が決まっていません。
体脂肪が5kgしかない人もいれば、50kgある人もいます。
そして、すぐに増減するものではありません。
1日に増減する体脂肪は、多くて100~150g程度です。
糖質と体脂肪の変化
糖質は、標準的な量が決まっています。
そして、一時的に増えたり減ったりしても、すぐに標準的な量に戻ります。
そのため、ダイエット開始時とダイエット終了時で、体の中の糖質量はほとんど変わらないのです。
そのため、ダイエット期間の摂取カロリーと消費カロリーの差は、ほぼ全部、体脂肪の変化となって現れます。
ダイエット効果はカロリー次第
例えば、ダイエット期間のトータルで、使ったカロリーが摂ったカロリーより10,000kcal多いとします。
体の中の糖質は、ダイエットの前後で400~500gと変わりません。
そのため、不足したカロリーをどこから使うかというと、体脂肪から使うのです。
その結果、10,000kcal分、体脂肪が減ります。
ジョギングのポイント
一時的に脂肪燃焼率が高まっても、糖質と脂質を使う割合は自動で調整されます。
そして、結局は、カロリーバランスで体脂肪量が変化するのです。
運動の脂肪燃焼率は、ダイエットと特に関係がありません。
脂肪燃焼率を気にする必要があるのは、アスリートや、体脂肪率を数%にまで絞るボディビルダーぐらいです。
普通にダイエットをする分には、脂肪燃焼率は気にしなくて大丈夫です。
ダイエットのために運動をする時は、消費カロリーだけを考えるようにしましょう。
2.2ジョギングの心拍数
ジョギングでは、心拍数のコントロールが重要と言われます。
心拍数を一定に抑えると、脂肪燃焼率が高くなるからです。
心拍数と脂肪燃焼率
心拍数が高くなるような激しい運動をすると、糖質を使う割合が増えて、脂質を使う割合が減ります。
簡単に理由を説明すると、糖質の方がエネルギーを作るスピードが速いからです。
激しい運動になると、脂質ではエネルギーを作るのが間に合わなくなり、糖質を使う割合が増えます。
心拍数が限界の60%の時に脂肪燃焼率は約60%、心拍数が70%で燃焼率が約50%、心拍数が80%で燃焼率が約30%になります。
このように、心拍数が高まるほど脂肪燃焼率は低くなります。
しかし、先ほどお伝えしたとおり、脂肪燃焼率はダイエットと関係がありません。
心拍数と消費カロリー
心拍数を抑えるためには、走るスピードを抑える必要があります。
そうすれば、脂肪燃焼率は高くなります。
しかし、走るスピードを抑えると、同じ時間走っても、走る距離が短くなってしまいます。
そうすると、消費するカロリーは少なくなります。
脂肪燃焼率が大事という情報にダマされてしまうと、心拍数を抑えようとして、消費カロリーを下げてしまうことになります。
ダイエット効果を考えれば、脂肪燃焼率や心拍数は考えず、消費カロリーを上げるようにしましょう。
参考記事:脂肪燃焼の7つの誤解を解消&効果的なダイエット方法!
2.3有酸素運動と無酸素運動
脂肪燃焼には有酸素運動が効果的で、無酸素運動はダイエット効果がないというイメージがあるかもしれません。
基本的にジョギングは有酸素運動ですが、かなり速く走ると無酸素運動になります。
そして、実際は、ジョギングが無酸素運動になったとしても、ダイエット効果はあります。
有酸素と無酸素
有酸素と無酸素についても、間違った情報が非常に多くあります。
まず、有酸素と無酸素の違いについて、【運動中に呼吸をするのが有酸素、しないのが無酸素】という情報が結構あります。
有酸素と無酸素の違いというは、正しくは、エネルギーを作るときに酸素を使うかどうかです。
多くのエネルギーが必要な激しい運動だと、無酸素でエネルギーを作るようになります。
酸素を使わない方が、エネルギーを速く作れるからです。
ゆっくり走っているときに、しばらく呼吸をガマンしても、有酸素運動のままです。
全速力で走っているときに、呼吸をしたとしても、無酸素運動のままです。
無酸素は有酸素?
有酸素運動と無酸素運動は全く別のものと思われがちです。
しかし、実際は、無酸素運動は有酸素運動でもあります。
無酸素になると、有酸素がゼロになるというわけではないのです。
無酸素運動の時は、有酸素をMAXで使いながら、無酸素でエネルギーを作っているのです。
つまり、無酸素運動は、有酸素運動以上に有酸素でエネルギーを作っているのです。
無酸素でもダイエット効果はある
無酸素運動では、エネルギー源のほとんどが、糖質やクレアチンという、脂肪とは別の物質になります。
そのため、ほとんど体脂肪を使いません。
しかし、【2.1ジョギングの脂肪燃焼率】で紹介したとおり、脂肪を使うかどうかはダイエットと関係がありません。
ダイエット効果があるかどうかは、消費カロリー次第です。
ジョギングは無酸素運動になっても、もちろんカロリーを消費します。
そのため、無酸素運動になっても、ジョギングにはしっかりダイエット効果があります。
むしろ、走るペースが速い分、時間当たりの消費カロリーは大きくなります。
マラソンは無酸素運動
フルマラソンは、42kmという長い距離を走る運動です。
長距離を走る運動は、有酸素と思われがちです。
確かに、普通の人がこの距離を走ると、間違いなく有酸素運動になります。
しかし、マラソン選手のマラソンは、無酸素運動なのです。
走るとき、ペースを上げるほど、酸素の消費量は増えていきます。
そして、どんどんペースを上げていくと、ある時点から、走る速さは上がるのに酸素の消費は増えなくなります。
このとき、無酸素でエネルギーを作っているのです。
普通の人が長距離を走ると、この無酸素になる点よりもゆっくりのペースでしか走れません。
一方、マラソン選手は、50mを約9秒というかなり速いペースで走っています。
マラソン選手が走る速さは、この無酸素になる点よりも速いペースなのです。
ちなみに、普通の人も、全力に近いペースで走ると無酸素運動になります。
3.ジョギングのダイエット効果比較
ジョギングは、他の運動と比べてどれぐらいダイエット効果があるのか比較してみましょう。
ダイエット効果に加えて、筋肉によるボディメイク効果、必要な労力なども比べてみましょう。
3.1ウォーキングとジョギングの比較
ウォーキングも、ジョギングと並ぶ、ダイエットの代表的な運動です。
ウォーキングは、ジョギングよりもペースが遅く、ラクな運動です。
その分、消費カロリーも低い運動です。
ウォーキングの消費カロリーの計算方法と、体重50kgの人が1時間ウォーキングをした場合の消費カロリーがこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (時間・h) | 消費 カロリー |
---|---|---|
ゆっくり (3km/h) | 体重×時間×1.5 | 75 |
普通 (4km/h) | 体重×時間×2 | 100 |
速い (6km/h) | 体重×時間×4 | 200 |
ランニング並 (8km/h) | 体重×時間×7.2 | 360 |
普通のペースでウォーキングをすると、同じ距離を歩いても、ジョギングの半分ぐらいの消費カロリーになります。
1時間当たりで見ると、ウォーキングはジョギングの3~4分の1ぐらいの消費カロリーです。
ジョギングは消費カロリーが大きい分、体力を使う運動です。
ジョギング1時間で体重×7ぐらい消費しようとすると、かなり体力が必要です。
ジョギングは、速いペースで走ると、筋肉の負荷が増えて、筋肉をつける効果もあります。
特に、脚やお尻など、下半身の筋肉をつける効果があります。
ウォーキングだと、筋肉の負荷が小さいので、筋肉をつける効果はあまりありません。
参考記事:ウォーキングの消費カロリー&効果的なダイエット方法!
3.2自転車とジョギングの比較
自転車は、そこそこ消費カロリーがある運動です。
自転車の消費カロリーの計算方法と、体重50kgの人が1時間自転車をこいだ場合の消費カロリーがこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (時間・h) | 消費 カロリー |
---|---|---|
ゆっくり (10km/h) | 体重×時間×3 | 150 |
普通 (15km/h) | 体重×時間×5 | 250 |
速い (20km/h) | 体重×時間×7 | 350 |
普通に自転車を漕ぐと、同じ時間で、ジョギングの半分ぐらいの消費カロリーです。
ジョギングは、だいたいの場合、自転車よりも消費カロリーが大きくなります。
その分、ジョギングは自転車より体力を使う、キツイ運動です。
自転車は、速いペースでこぐと、ジョギングと同じく下半身の筋肉をつける効果があります。
自転車は、エアロバイクを使えば、ながら運動ができます。
エアロバイクだと、本を読んだりテレビを見ながら運動できるので、続きやすくなります。
参考記事:効果的な自転車ダイエット&消費カロリーを高める方法!
3.3水泳とジョギングの比較
水泳も、そこそこ消費カロリーがある運動です。
水泳の消費カロリーの計算方法と、体重50kgの人が1時間泳いだ場合の消費カロリーがこちらです。
速さ | 計算 (体重・kg) (距離・km) | 距離 | 消費 カロリー |
---|---|---|---|
ゆっくり (50m:3分) | 体重×距離×4 | 1km | 200 |
普通 (50m:2分) | 体重×距離×3.3 | 1.5km | 250 |
速い (50m:1分) | 体重×距離×2.7 | 3km | 400 |
水泳は、呼吸がしにくいので、消費カロリーの割にはキツイ運動です。
同じ消費カロリーだと、ジョギングの方がラクに実践できます。
水泳は、速いペースで泳ぐことで、全身の筋肉をつける効果があります。
参考記事:水泳の正確な消費カロリー計算と効果的なダイエット法!
3.4筋トレとジョギングの比較
筋トレは、高重量で行うと無酸素運動になり、消費カロリーも大きくなります。
しかし、筋トレはあまりダイエット効果がありません。
それは、筋トレは休憩時間が多いからです。
セット間に1~2分の休憩をはさむので、実働時間は、筋トレの合計時間の一部だけです。
1時間筋トレをしても、実働は10~20分程度です。
休憩時間が長いので、筋トレ1時間で消費カロリーするカロリーは、50~150kcal程度です。
筋トレは、ダイエット効果は低いですが、筋肉をつけるのに一番効果的な運動です。
筋トレは体脂肪を落としにくい運動ですが、筋肉によるボディメイクを行うのに最適です。
参考記事:ダイエットと筋トレで美しい体を作る!キレイに痩せる方法
3.5ジョギングの効果比較表
ダイエット 効果 | ラクさ | 筋肉 | |
---|---|---|---|
ジョギング | ○ | × | △ |
ウォーキング | × | ○ | × |
自転車 | △ | △ | △ |
水泳 | △ | × | △ |
筋トレ | × | × | ○ |
4.ジョギングのダイエット効果を高める方法
ジョギングのダイエット効果は、消費カロリーを上げることで高まります。
そして、ジョギングの消費カロリーは、運動量に比例して上がります。
4.1ジョギングの5つの間違い
ジョギングの効果を高めるために、いろいろな方法が紹介されます。
しかし、実際には効果のない方法がほとんどです。
中には、効果が下がってしまうものもあります。
間違った情報にダマされず、効果的なジョギングを実践できるように、ジョギングの効果の真相を紹介します。
スロージョギング
スロージョギングとは、その名の通り、ゆっくり走るジョギングです。
スロージョギングは、普通のジョギングよりもダイエット効果が高いと言われます。
スロージョギングのダイエット効果が高いと言われる理由は、脂肪燃焼効果が高いからです。
しかし、脂肪燃焼率は、ダイエットと関係がありません。
ダイエット効果は、消費カロリーが高いかどうかで決まります。
スロージョギングは、ゆっくり走るので、同じ時間走っても消費カロリーは少なくなります。
スロージョギングは、ダイエットに逆効果なのです。
参考記事:スロージョギングの5つの真相と効果的なダイエット方法!
筋トレの後のジョギング
筋トレをすると、成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンには、体脂肪を分解する働きがあるため、筋トレの後にジョギングをすると効果的と言われます。
しかし、成長ホルモンが出たときにジョギングをすることとダイエット効果は、関係がありません。
これも、脂肪燃焼率と同じです。
脂肪が分解されやすく、脂肪を使う割合が増えたとしても、それは一時点だけの影響です。
トータルで見ると、カロリーが最重要です。
筋トレの後だと、疲れがたまっているので、普段よりも運動量が落ちがちです。
そうすると、消費カロリーは少なくなってしまいます。
ジョギングは朝にやると効果的
ジョギングは、朝にやると、1日代謝が高い状態になり、ダイエットに効果的と言われます。
ジョギングを行うと、代謝が上がることは事実です。
しかし、ジョギングをする時間帯と、代謝のアップは関係がありません。
まず、ダイエットで言う代謝とは、エネルギー代謝のことです。
つまり、代謝=消費カロリーです。
ジョギングをすると、運動でカロリーを使う以外に、ジョギング後も消費カロリーが高まります。
しかし、これはいつやっても同じです。
朝にやっても夜にやっても、ジョギング後に消費カロリーは上がります。
そして、ジョギングで上がる消費カロリーは、運動で使ったカロリーのわずか数%です。
ジョギングで300kcal消費して、その後に上がる消費カロリーは10kcal程度です。
ジョギング後に上がる代謝はごくわずかで、また、運動をする時間は関係ありません。
ダイエットのためには、ジョギングはいつやっても大丈夫です。
参考記事:朝ランニングのダイエット効果とオススメの時間帯は?
20分以上走ると効果的
ジョギングは、20分以上やると効果的と言われます。
これは、ある程度の時間ジョギングを続けると、脂肪を使う割合が増えるからです。
しかし、ご存知の通り、脂肪燃焼率はダイエットと関係ありません。
長い時間ジョギングを行うと、走る距離が増えるので、消費カロリーが上がります。
その意味では、ジョギングを20分以上行うと、ダイエット効果は上がります。
ただ、毎日10分やるのも、3日に1回30分やるのも、ダイエット効果は同じです。
筋肉をつけて代謝を上げる
ジョギングで筋肉をつければ、基礎代謝が上がってダイエットに効果的と言われます。
確かに、ジョギングは、速いペースで行うと筋肉をつける効果があります。
そして、筋肉が増えると、基礎代謝は上がります。
しかし、筋肉をつけて上がる基礎代謝はわずかです。
筋肉を1kgつけても、基礎代謝は1日に10~30kcal程度しか上がりません。
そして、筋肉を1kg増やすには、しっかり筋トレをやっても、男性で1ヶ月・女性で2ヶ月ぐらいかかります。
しかも、ダイエット中は、なかなか筋肉は増えません。
さらに、ジョギングは筋トレよりも筋肉をつける効果は下がります。
ジョギングは、筋肉をつけることを考えるよりも、消費カロリーを上げるようにしましょう。
参考記事:ダイエットに成功する基礎代謝の活用法、完全ガイド!
4.2ダイエット効果を高める方法
ジョギングでダイエット効果を高める方法には、かなり間違った情報が混じっています。
ジョギングのダイエット効果を高めるには、運動量を増やし、消費カロリーを上げる必要があります。
消費カロリーを上げる
ジョギングのダイエット効果を高める方法は、消費カロリーを上げることです。
そして、消費カロリーを高める方法は、運動量を増やすことです。
ジョギングの消費カロリーは、体重と走った距離で決まります。
そのため、消費カロリーを増やすには、走る距離を増やす必要があります。
走る距離を増やすためには、走るスピードを上げるか、走る時間を増やす必要があります。
ジョギングで消費カロリーを上げるテクニックというのは特にありません。
ジョギングの消費カロリーを上げるためには、労力を増やす必要があります。
本当のダイエット情報
ジョギングの消費カロリーを上げるには、労力を使って、運動量を増やす必要があります。
ジョギングに関する記事は多いですが、このように本当のことを書いている記事はあまりありません。
読んでいる人に良い印象を与えるために、本当のことを言わず、「スロージョギングで脂肪燃焼率を高めましょう!」などと、ラクに痩せられそうなダイエット方法を紹介します。
しかし、そのような間違った情報にダマされてしまうと、逆に効果が下がることもあります。
ジョギングのダイエット効果を高める方法は、労力を増やすしかありません。
運動以外のダイエット方法
ジョギングのダイエット効果を高めるには、労力を増やして消費カロリーを上げることです。
ただし、ジョギングが唯一のダイエット方法ではありません。
もっと効果的にダイエットをできる方法があります。
効果的に実践できるダイエット方法を、【6.ジョギングをしないダイエット方法】で紹介します。
5.ジョギングのダイエット効果
ジョギングは消費カロリーを増やすので、ダイエット効果があります。
そして、運動の中でも、かなり消費カロリーが大きい運動です。
しかし、それでも、ジョギングで痩せるためには、かなりの時間・運動量が必要です。
ジョギングの効果を正しく理解できるように、「具体的に、1kg痩せるには何km走る必要があるか」を解説します。
5.1ジョギングの具体的なダイエット効果
ダイエットの目的は、体脂肪を落とすことです。
体脂肪を落とすには、体脂肪をエネルギーとして消費する必要があります。
体脂肪を落とすのに必要な距離
体脂肪1kgには、7,000~7,500kcalぐらいのカロリーがあります。
ジョギングは、体重×走った距離で消費カロリーを求められます。
体脂肪1kgのカロリーを、少な目の7,000kcalとすると、体脂肪1kg落とすためには、これだけの距離を走る必要があります。
体脂肪を1kg落とすために走る距離=7,000kcal÷体重kg
これで計算すると、けっこう絶望的な距離が出てきます。
体重が50kgだとすると、体脂肪を1kg落とすには、140kmも走る必要があるのです。
フルマラソンを3本走っても、まだ体脂肪が1kgも落ちないのです。
プレズ<Plez>でダイエット指導を行う前のカウンセリングでも、「ジョギングをしているのになかなか痩せません・・・」という悩みを伺うことがあります。
ジョギングと体重の動き
ジョギングをすると、すぐに体重が1kgぐらい落ちることもあります。
しかし、これは、体脂肪が1kg落ちたというわけではありません。
体脂肪は、多くても1日に100~150gぐらいしか減りません。
体重がすぐに1kg減ったとしたら、それは、体の中の糖質を使ったり、汗をかいて水分が抜けただけです。
これは、糖質や水分を摂ると、すぐに戻るものです。
体重が減った分を痩せたと思ってしまうと、すぐに体重が戻ったり、なかなか体重が落ちなくなったりして、「努力しているのに痩せない」と悩んでしまいます。
短期的な体重の変動は、ダイエットの成果とはあまり関係がないのです。
参考記事:ダイエットに成功する体重の使い方、完全マニュアル!
ダイエットのモチベーション
体重50kmの人の場合、体脂肪を1kg落とすためには、140km以上走る必要があります。
周りの人に痩せたと気づいてもらえる目安が、体脂肪を3kg落とすことです。
1日に5km走ったとしても、体脂肪を3kg落とすためには、3ヶ月かかります。
毎日5km走るのはかなりの努力ですが、人に痩せたと気付いてもらえるのに、3か月もかかります。
ジョギングでダイエットをしても、努力の割になかなか体が変わらず、モチベーションも下がってしまいます。
ジョギングは、習慣にして、長期的に痩せるという場合はオススメです。
しかし、短期のダイエットには不向きの方法です。
参考記事:運動のダイエット効果の真相&楽しく痩せる運動方法!
5.2ジョギング以外のダイエット方法
ジョギングは消費カロリーを上げるので、ダイエット効果があります。
しかし、労力が必要な割に、効果の低い運動です。
そのため、がんばっている割に体は変わらず、モチベーションも下がってしまいます。
ジョギングはダイエットに効果がありますが、唯一のダイエット方法ではありません。
もっと効果的なダイエット方法を実践すれば、効率的に痩せることができます。
次に、ジョギングよりも効果的で、ラクに実践できるダイエット方法を紹介します。
6.ジョギングをしないダイエット方法
ジョギングなどの運動は、ダイエットに効果があります。
しかし、運動をしないと痩せないわけではありません。
摂取カロリー<消費カロリーの状態を作れれば、運動をしなくても体脂肪は落ちていきます。
6.1効果的なダイエット方法
効果的なダイエット方法は、食事を変えて摂取カロリーを抑えることです。
ジョギングなどの運動をしなくても、日常生活の中で、体は体脂肪をエネルギーとして使っています。
そのため、摂取カロリーを抑えれば、運動で消費カロリーを上げなくても、痩せることができます。
食事を変えるダイエット
ジョギングで1kcal増やすのも、食事で1kcal抑えるのも、同じダイエット効果です。
しかし、食事でカロリーを抑える方が効率的に実践できます。
食事をガマンするというより、口にする物の種類を変えることで、カロリーを抑えましょう。
食事と運動のダイエット効果比較
例えば、普段、カフェラテ・ミルクティ・ジュース・牛乳を使うスムージー・豆乳などを飲んでいる場合、飲み物からけっこうカロリーを摂っています。
カフェラテを1日に2杯飲んでいると、それだけで200~400kcalのカロリーになります。
これを、水・お茶・ブラックコーヒー・ストレートティなどに変えてみましょう。
これだけで、一気にカロリーを200~400kcalカットできます。
これだけで、ジョギング5kmぐらいのダイエット効果です。
少し飲むものを変えるだけで、時間も体力も使わずに、ダイエットができます。
プレズ<Plez>のクライアントさんも、運動ではなく食事を変えることで、ダイエットを成功させています。
6.2ジョギングの取り入れ方
ダイエットは、運動よりも、食事をメインにする方が効果的に痩せられます。
運動をメインにしてしまうと、努力をしているのになかなか体が変わらず、モチベーションも下がって、続けるのが難しくなります。
ダイエットは、食事を変えて、摂取カロリーを抑えるようにしましょう。
食事を変えるダイエットなら、運動と違って、時間も体力も使いません。
忙しくても、実践することができます。
ただ、ジョギングをしてはいけない訳ではありません。
ジョギングで消費カロリーを増やせば、ダイエット中に摂れるカロリーを増やせます。
ついつい摂取カロリーを摂り過ぎたという時も、ジョギングで調整することもできます。
ダイエットのメインは食事にして、補助的にジョギングを取り入れるのがオススメです。
ジョギングのダイエット効果まとめ
ジョギングはダイエット効果のある運動です。
ジョギングの効果を高めるためには、運動量を増やして、消費カロリーを上げるようにしましょう。
ジョギングの効果を高める方法として、心拍数・時間帯・スロージョギングなど、意味のない方法が多く紹介されています。
そういった情報にダマされてしまうと、ムダな努力をしてしまったり、効果が下がってしまうこともあります。
ダイエット効果を考えれば、消費カロリーだけを考えれば大丈夫です。
そして、ジョギングは時間や体力を使う割に、あまりダイエット効果は高くありません。
食事でカロリーを抑える方が、ラクにダイエットを実践できます。
その中で、上手くジョギングを取り入れれば、食事で痩せるサポートをすることもできます。
ジョギングを上手く取り入れて、効果的なダイエット方法を実践し、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● ジョギングのダイエット効果を高めるには、消費カロリーを上げる
● 消費カロリーを高める以外に、ジョギングのダイエット効果を高める方法はない
● ジョギングはダイエット効果があるが、食事のカロリーを抑える方がラク
● 食事をメインにし、ジョギングを補助にしてダイエットをするのがオススメ