体重の正しい使い方をご存知でしょうか?
ダイエットの指標には、美容体重・モデル体重などいろいろなものがあります。
それぞれの計算方法は簡単ですが、体重の正しい使い方はあまり紹介されていません。
体重にばかり注目すると、ダイエットに失敗したり、目標を達成しても思っていたスタイルにならなかったりします。
この記事で、指標となる体重の計算方法と、理想のスタイルを作れる体重の使い方を紹介します!
この記事は、科学的な知見と医師やトレーナーへの指導経験も持つ、プレズ<Plez>のコンサルタントが作成しました。
(ダイエットの結果には個人差があります)
1.標準体重の計算
標準体重とは、日本人の平均的な体重です。
標準体重はこちらのフォームで計算できます。
一般的に、標準体重が最も健康的と言われています。
標準体重はBMIが22になる体重です。
BMIはこちらの式で計算されます。
● 体重(kg)÷身長(m)÷身長
標準体重はBMIが22なので、このように計算します。
● 身長(m)×身長×22
標準体重の問題点
ダイエットに使うには、標準体重は問題があります。
それは、多くの場合、標準体重だと、ある程度体脂肪がついているからです。
太っているという印象はあまりありませんが、お腹周りなどに脂肪が残ってしまいます。
プレズ<Plez>のクライアントさんでも、標準体重だと、多くの方が「もう少し体脂肪を落としたい」と希望されます。
2.美容・理想体重の計算
標準体重だと、キレイなスタイルを作る目安としては、少し高い場合がほとんどです。
そのため、ダイエットの指標としては、美容体重がよく使われます。
こちらが、美容(理想)体重の計算フォームです。
BMI=18.5~20が美容体重です。
よく、BMI=20が指標に使われます。
BMIが20になると、健康的でスリムなスタイルになってきます。
3.モデル体重の計算
美容体重よりもさらに低い、モデル体重というものもあります。
こちらが、モデル体重の計算フォームです。
BMI=18をモデル体重と言います。
BMIが18だと、女性でもかなりスレンダー、男性だとガリガリの印象になってきます。
3.1モデル体重の注意点
モデル体重になれば、男女とも、かなり細いスタイルになります。
たまに、BMIが17や16など極端に低いものが、モデル体重として紹介されることもあります。
しかし、安易にモデル体重を目指すのは危険です。
体重・体脂肪を落としすぎると、健康を損なってしまう危険性があります。
3.2過剰なダイエットに注意
体重・体脂肪を落としすぎると、頭痛・倦怠感といった体調不良が起きたり、病気になってしまう可能性もあります。
過度に細いスタイルにこだわって過激なダイエットをすると、食事ができなくなる拒食症や、際限なく食べてしまう過食症という、摂食障害になることもあります。
また、女性の場合、過度に体脂肪を落とすと、生理が止まってしまうこともあります。
プレズ<Plez>でダイエット指導を受けられる方の中にも、過去に、極端なダイエットをして生理が止まった経験のある方もいらっしゃいます。
海外のファッションショーでは、「BMIが18以下のモデルを採用しない」と規定しているものもあります。
まともなトレーナーであれば、安易にモデル体重はススメません。
もし、モデルなどの美容関係の仕事をしていて、オーディションなどの際に必要なら、極端に体重を落とすこともやむを得ないかもしれません。
しかし、一般の人であれば、極端に体重を落とす必要はありません。
女性らしいラインを作るには、ある程度の体脂肪も必要です。
適度にダイエットを行う方が、健康的でキレイなラインを作ることが出来ます。
参考記事:女性のBMI計算とキレイな体を作れるBMIの使い方!
4.体重の使い方
ここまでで、ダイエットの指標となる標準・美容・モデル体重を紹介してきました。
体重はダイエットの目安となるものです。
しかし、体重ばかり見ていると、ダイエットに失敗することもあります。
判断を間違えたり、目標の体重になっても、思っていたスタイルになれないこともあります。
理想のスタイルを作れるように、ダイエットと体重の関係、そして正しい体重の使い方を紹介します。
4.1ダイエットの目的
ダイエットの目的は、体重を減らすことではありません。
ダイエットの目的は、体脂肪を減らすことです。
キレイなスタイルや健康な体を手に入れるために、体脂肪を落とすことがダイエットの目的です。
体重は体脂肪の目安になりますが、完璧に連動して動くものではありません。
一致して動くこともあれば、全く関係なく動くこともあります。
にもかかわらず、体重ばかり気にしていると、ダイエットの方法や判断を間違えることがあります。
長期的に見ると、体重は体脂肪以外に、筋肉によっても変動します。
4.2筋肉と体重
男性・女性とも、キレイな体を作るためには、適度に筋肉が必要です。
バランスを考えながら適度に筋肉を付けることで、単に細いよりもキレイな体を作れます。
体脂肪を落としても、筋肉が減ってしまうと、メリハリがなくなったりたるみが残ってしまったりします。
しかし、体重だけを見ると、筋肉が減る方が数値は良くなってしまいます。
筋肉を減らすと、体重が減っても、かえってスタイルは悪くなってしまうのです。
体重にばかり注目すると、実際のスタイルがおろそかになってしまうことがあります。
4.3筋肉をキープするダイエット
ダイエットで最も大事なのは、摂取カロリー<消費カロリーの状態を作ることです。
この状態を作ると、不足したエネルギーを体脂肪から使って、自然と痩せていきます。
しかし、この状態を作るだけでは、脂肪と筋肉が3:1ぐらいの割合で減ってしまいます。
そこで、筋トレとタンパク質摂取をしながらダイエットをしましょう。
この2つによって、筋肉をキープしたままダイエットが出来ます。
カロリーを抑えながらタンパク質を摂るには、高タンパク低カロリーの食品が最適です。
参考記事:高タンパク低カロリーの食品109選!
参考記事:ダイエットと筋トレで美しい体を作る!キレイに痩せる方法
そして、短期的に見ると、体重はほとんど水分によって動きます。
4.4水分と体重
長期的に見ると、体重は脂肪と筋肉によって動きます。
そして、短期的に見ると、体重は体脂肪よりも水分によって動きます。
「ダイエットをして数日で1~2kg減った」「食べていないのに体重が増えた」「ダイエットをしているのに体重が減らない」
これらは、ほとんどが水分の影響です。
体脂肪を1日で1kg動かそうと思ったら、150kmぐらい走ったり、ステーキ1.5kgとご飯10合ぐらいを食べる必要があります。
体脂肪は、ダイエットを頑張っても食べ過ぎても、1日に100g程度しか増減しません。
一方、水分は簡単に1~2kg変動します。
そのため、短期的な体重の変化は、ほとんどが水分の影響なのです。
毎日体重計に乗ったり、1日に何回も体重を測っても、ほとんど水分の変動しか分からないのです。
体重を気にしすぎると、水分の変化を体脂肪の変化と思ってしまいます。
そうすると、判断を間違えたり、頑張っているのに体重が落ちず、モチベーションを落としてしまったりします。
体脂肪は多くても1日に100gぐらいしか変わらないので、数時間~1日の変動を気にする必要はありません。
1日に100gというと少ないと感じるかもしれませんが、1ヶ月続ければ、体脂肪を3kg落とすことが出来ます。
体脂肪が3kg落ちれば、周りの人にもしっかり気づいてもらえるぐらい体が変わります。
4.5体重の使い方
短期的な体重の変動を気にする必要はありません。
体重を毎日測る必要はなく、週に1回ぐらいのペースで大丈夫です。
そして、週単位・月単位の変動をみるようにしましょう。
そうすれば、水分による体重の錯覚に惑わされにくくなります。
そして、美容体重などの数値も、あくまでも目安です。
「とにかくその数値を目指す」のではなく、「体脂肪を落としていった結果、その数値になる」というのが理想の形です。
やみくもに体重を落とそうとすると、筋肉を減らしたり、水分を抜いたり、食べる物の重量を減らす方が効果的になってしまいます。
しかし、筋肉を減らして体重を落とすと、スタイルはむしろ悪くなってしまいます。
また、水分が減っても特にスタイルに影響せず、その分の体重はすぐに戻るので、水分を抜くのはただツライだけです。
体重は、あくまでもダイエットの目安です。
体脂肪を落として、キレイなスタイル・健康な体を手に入れることを目的にし、体重を目安に使って、ダイエットを成功させましょう!
参考記事:ダイエットに成功する体重の使い方、完全マニュアル!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
体重はダイエットの指標としてよく使われますが、あくまでも目安に過ぎません。
本来の目的である、キレイなスタイルや健康な体を手に入れることを目指しましょう。
そして、体重の意味をしっかり理解して、体脂肪の目安として使うことで、ダイエットの成果を把握しやすくなります。
体脂肪を落とすことを目標に、体脂肪を目安に使って、理想のスタイルと健康な体を手に入れましょう!
この記事のポイントまとめ
● ダイエットの指標として、標準・美容(理想)・モデル体重がある
● 体重を落としすぎないように注意
● 体重は水分や筋肉によっても変動する
● 体重は中・長期の変化を見る
● 体脂肪を落とすことを目的にして、体重を目安として使う
プレズ<Plez>のコンサルタントが体重を減らすサポート!